人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

【書評】「「学び」を「仕組み」に変える新・家元制度」前田 出

2026/03/11公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

「「学び」を「仕組み」に変える新・家元制度」前田 出


【私の評価】★★★★★(93点)


要約と感想レビュー


新・家元制度とは

世の中の教育事業には、講座ビジネスと協会ビジネスがあります。講座ビジネスは、生徒に対し教えます。一方、協会ビジネスは「教える」を仕事にしている認定講師に教えるのです。


前者の講座ビジネスは、講師が安定した収益を出しにくいと言われています。なぜなら、常に新規の生徒を集客しなければならないからです。しかし後者の協会ビジネスでは、認定講師たちが講座を行っていくので、生徒の数が一気に増えます。


この本では、協会ビジネスの一つとして、ひとつのカリキュラムを修得すれば認定講師としての資格を持てて、次の講師を育成することができる仕組みを提唱しており、「新・家元制度」と呼んでいるのです。


著者は13年間で30講座を作り、認定講師の中には、ほどんどすべての認定資格を持っている人もいるという。


家元制度ではあなたの講座に共鳴した人が、あなたの代わりに、いえ、あなた以上に熱心にあなたの講座を伝えてくれます。そして、その理念、目的に共鳴した人たちの輪が広がります(p6)

協会ビジネスの立ち上げ

協会ビジネス「新・家元制度」の立ち上げのプロセスは、次のとおりです。


まず、認定資格を発行する団体を作ります。これは設立が簡単な一般社団法人がよいでしょう。


次に教科書を作ります。受講生に知識・情報と技術・スキルを与え,それを気づかせるワークやエピソードを講座化するのです。例えば、カルチャー教室で開講してもらう前提とすれば、ワンクール3か月,月に2回,1回あたり2時間という授業構成となり、12時間の講座を作ることになります。


最後はブランド化です。


ビーズ講座の場合では、女性雑誌「女性自身」とタイアップしています。「女性自身」に30万円の広告掲載を依頼することで、銀座三越で共催イベント「ファッションショー」を開催したのです。


ビーズ講座では、カルチャー教室を運営するサンケイリビング新聞社ともタイアップしています。ビーズ展広告を出すかわりに、リビングカルチャー教室と認定校契約を結び、ビーズ認定講座の受講生を募集してもらったのです。


専門誌とのタイアップ・・コンクール,シンポジウム,イベントを作り出し,認定講師たちをブランド化する戦略を考えてください(p140)

協会ビジネスの利点

協会ビジネスが認定講師に提供するのは、教材と教え方、集客支援、教室の運営支援、生徒の交流の場の提供です。実は、セミナー講師が1人で、教材を作成し、集客し、教室を運営しながら、生徒の交流の場を提供するのは難しいのです。


認定講師となれば、教えられた内容のセミナーを主催し、集客も協会に助けてもらい、参加費を集め、教材を生徒に販売することで利益を得られるのです。セミナー講師とすれば、協会ビジネスの認定講師となることで、自分の不得意分野をカバーしてもらえるというわけです。


マージン収入とは、私たちから仕入れた教材を生徒に販売することで得られる収入です。ビーズの教材は70%で講師に卸していました(p35)

協会ビジネスのリアル

認定講師のために、喫茶店やレストランの空いている時間帯に教室として貸してもらうサービスを提供したり、企業研修を紹介したりするなど、認定講師の支援に力を入れていることがわかりました。


ただ、協会ビジネスを立ち上げてみると、認定講座を受けた後に、講師になる人は20%ほどで、残りは、そのまま学び続ける人たちだという。そういえば、妻もトールペイント教室に行って、教材を買っている側だな~と納得しました。


この本を読んで、オリジナルの内容でセミナーを開催している人なら、協会ビジネスに転換することで、大きく収益を拡大できる可能性があることがわかりました。10年以上前の本ですが、この本をもとに多くの人が協会ビジネスをはじめたのでしょう。


前田さん、良い本をありがとうございました。


無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信)
3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。

この本で私が共感した名言


・そのカリキュラムが業界で信用され,教科書にまでなるのが,講座ビジネスの醍醐味です(p83)


・売上比率は、受講料と認定講師への教材販売が半々(p30)


・主催者のブランド化・・出版する・・実績を示す・・権威を借りる・・さりげなく自慢する(p73)


・会員コミュニティー・・デパートイベントを開催し、6日間で3万人を動員。箱根の彫刻の森美術館、東京都立美術館で展示会を開いて1万人を動員するなど、大型のイベントを毎年開催しました(p45)


▼引用は、この本からです
「「学び」を「仕組み」に変える新・家元制度」前田 出
Amazon.co.jpで詳細を見る
前田 出 (著)、アチーブメント出版


【私の評価】★★★★★(93点)


目次


第1章 協会ビジネスの3つのステージ
第2章 講座ビジネスモデルを構築する
第3章 協会ビジネスを始める前に
第4章 協会ビジネスモデルを構築する
第5章 実践! 協会ビジネス
協会ビジネスの事例
巻末付録 協会ビジネス設計シート


著者経歴


前田出(まえだ いずる)・・・一般社団法人 生涯学習認定機構代表理事。株式会社 未来デザイン研究所代表取締役社長。
1954年 和歌山市生まれ。「新・家元制度」で70協会の設立に関わり、4万7000人の認定講師を育成。結婚式のブーケを押し花にする事業で年商1億円超の主婦、ビーズの認定講師としてカルチャー教室で年商4000万円のカリスマ主婦を誕生させる。


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


ブログランキングにほんブログ村



<< 前の記事 |

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: