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「最強のズボラ投資 誰でもできて、勝手にお金が増える! 」つらお

2023/03/04公開 更新
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「最強のズボラ投資 誰でもできて、勝手にお金が増える! 」つらお


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

2024年以降、非課税の投資制度であるNISA制度が無期限に拡充されます。国は投資へ資金を誘導しようとして、日本国民向けにタックスヘブンを作ったのです。著者のお勧めは、非課税のNISA制度や確定拠出年金のiDeCoを使って、全世界の株式に投資することです。それも市場の平均株価に連動する格安の売買手数料であるインデック投資信託に投資することです。


手数料の安いインデックス投資信託に投資するのは、高い手数料を取るアクティブ投資信託が、インデックス投資信託よりも儲からない場合が多いというデータがあるからです。個人投資は長期の運用が可能ですので、機械的につみたてNISAやiDeCoで全世界の株式のインデックス投資信託を購入していけばよいのです。


・「長期」「分散」「低コスト」がズボラ投資の基本的な考え方です(p23)


注意点の一つ目は、株式投資では、市場の価格に連動して資産価値が上下することを理解しておくことです。市場が大暴落すれば、資産価値が半分以下になることもあるでしょう。株式は売却しなければ、確定しませんので、市場が暴落しても問題はありません。市場が暴落したときは、株を安く買えるチャンスと考えるべきなのです。


また注意点の二つ目は、投資は余裕資金で行うことです。少し先に使う予定のあるお金や予備の生活防衛資金は投資しないようにしましょう。そして余裕資金を増やすためにチェックしたいのが、1保険の見直し、2ふるさと納税の活用、3通信料金の見直しです。過剰な保険やスマホの料金を見直して、将来のために投資をしていきましょう。


・最大の損失は60%を覚悟せよ・・大暴落が来ると半分以下になります(p68)


社会主義や共産主義を信じる人たちは、資本家をブルジョアとして攻撃します。ところがNISAやiDeCo制度を使って株式投資する日本人はすべて資本家ということになります。NISA制度の拡充によって日本に多くの資本家が増えることでしょう。資本家を批判したり、攻撃したり、嫉妬心から抹殺するのではなく、少額でよいので自ら資本家となり、資本家の気持ちを理解できるようになるとよいと感じました。


宝くじを買うよりは、世界の各国の未来を買うほうが夢があると感じるのは私だけでしょうか。つらおさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・大企業に勤める人を「勝ち組」と呼ぶことがあります。しかし、真の「勝ち組」はそんな彼らの労働の成果をいただく株式を持っている人です(p27)


・インデックスに負けるアクティブファンドが多数であることが、実際に数多くのデータで示されています(p114)


・時価総額比率の場合、先進国23カ国の中で70%、全世界の中で60%をアメリカ1か国が占めています。単純に考えて「アメリカに集中しすぎでは?」(p65)


・必要な時に必要なだけ取り崩す・・・長期分散投資に出口戦略が無い(p147)


▼引用は、この本からです
「最強のズボラ投資 誰でもできて、勝手にお金が増える! 」つらお
つらお、ぱる出版


【私の評価】★★★★☆(80点)


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目次

第1章:ズボラ投資ってこんな投資です
第2章:最強のズボラ投資――つみたてNISAと確定拠出年金でブーストさせよう
第3章:なぜズボラ投資が儲かるのか
第4章:ズボラ投資の終わり方(出口戦略)
第5章:「入金力」を増やして、ズボラ投資でより多くの資産を築こう


著者経歴

つらお・・・都内某所で働くサラリーマン投資家。人気の投資ブログ『吊られた男の投資ブログ』を運営し、2017年に『毎月10分のチェックで1000万増やす!ズボラ投資』を出版。2007年から手間をかけないズボラ投資を実践し、3000万円ほどの元本を約2倍へ。投資に手間を掛けないので空いた時間を、仕事とともに、PTA、サッカーコーチ、町会活動など各種活動に使っている。


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