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「50歳からの人生が変わる痛快!「学び」戦略」前川 孝雄

本のソムリエ 2022/01/10メルマガ登録
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「50歳からの人生が変わる痛快!「学び」戦略」前川 孝雄


【私の評価】★★★☆☆(73点)


要約と感想レビュー

 早期退職を募集する企業が増えているという記事を読んで手にした一冊です。企業にとっては役職定年や転籍の近い50代社員に、いかにやる気を持って仕事に取り組み、将来のキャリアの準備をしてもらうのかが課題となっています。著者は企業向け人材育成研修を手掛け、青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」を教えていますので、企業の人事部からすれば50代社員にこうした本を読んでもらい、前向きに仕事に取り組んでもらいたいということなのでしょう。


 この本でおすすめしているのは、とにかく興味がありそうなことは、何でもやってみようということです。例えば、本を読む、セミナーに参加する、スクールに行く、資格を取る、弟子入りする・・など、やれることは多いのです。


・自分でよくわかっている・・と思い込んでしまいがちです。しかし、実際にはやってみないとわからないことは多々あります(p63)


 ちょっとでも興味が引かれるものがあったら、そちらの方向に向かって一歩踏み出してみるということです。この本で紹介している例では、現代アートに興味を持ち、自費で現代アートを購入しながら、大学で学び、大学教授になった人。40代でワインに興味を持ち、資格を取り、ワインバーでサービスしたり、ワインについての雑誌記事を投稿したりしている人などが紹介されていました。


 自分の興味のある方に進んで行けば、人との出会いもあるし、新しいチャンスも回ってくるので、その流れのなかで自分のやれることをやっているうちに道が拓けるというパターンがあるようです。いずれにしろ、何か行動しなければ、自分に合っているのか、やりたいことなのか、実際はどういった業界なのか、などは見えてこないということなのです。


・「学び」を重ねるなかで、「やりたいこと」は見えてくる(p10)


 ある程度の規模の会社であれば、会社の仕組みの中で65歳までの仕事は保証されていますので、それ以降どうするのか。または55歳での役職定年や早期退職をきっかけに50代で外に出て勝負するのかどうか。日本の平均寿命は80歳を超えているわけですから、20年以上どのようにイキイキ暮らすのか決めなくてはならないのです。


 資金的に余裕があり、定年後は社会から引退してブラブラ過ごすのではれば、それも良いでしょう。ただ、それでは寂しいので、社会の中で人のお役に立ちながら、お金を稼いでいきたいという人は、いまから準備しておかなくては、実際、活躍することは難しいでしょう。いわんや資金的に余裕がなく、定年後もバリバリ稼がなくてはならない人にとっては、会社の仕組みの外でお金を稼ぐことがいかにハードルが高いのか知ることになるはずです。


 誰をターゲットにしているのかよくわからない本でしたが、定年後を考えるにはよいきっかけになる一冊だと思いました。前川さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・ライフワークである「やりたいこと」はすでに自分の中にあるのです(p82)


・アウトプット学習はインプット学習よりはるかに手応えがあり、おもしろい(p80)


・自分ができることをベースにして、どのように人々の役に立てるかを考えていきます(p135)


・弟子入り・・・師匠のアシスタント的な業務をしながら、師匠の仕事を間近でよく観察・・(p224)


・勉強会は参加するのではなく、主催者になって最新情報とご縁を広げる(p225)


・プロの講演を数多く聞き、自分独自のスタイルを模索(p253)


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▼引用は、この本からです
「50歳からの人生が変わる痛快!「学び」戦略」前川 孝雄
前川 孝雄、PHP研究所


【私の評価】★★★☆☆(73点)


目次

第1章 「やりたいことがわからない」ミドルが幸せをつかむために
第2章 学ぶことで「やりたいこと」が見つかる
第3章 自分探しの迷路から抜け出せ!自己分析はこれだけやれば十分
第4章 やりたい仕事に近づく「学び方8つのステップ」
第5章 やりたい仕事にたどりつくための「8つの質問」



著者紹介

 前川 孝雄(まえかわ たかお)・・・㈱FeelWorks 代表取締役/青山学院大学兼任講師。人材育成の専門家集団㈱FeelWorks グループ創業者であり、部下を育て組織を活かす「上司力」提唱者。兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学、早稲田大学ビジネススクール卒業。リクルートで『ケイコとマナブ』『就職ジャーナル』『リクナビ』などの編集長を経て、2008 年に「人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献」を志に起業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、独自開発した研修「上司力研修」「上司力鍛錬ゼミ」「50代からの働き方研修」、eラーニング「パワハラ予防講座」「新入社員のはたらく心得」などで400 社以上を支援している。2011 年から青山学院大学兼任講師。2017 年に㈱働きがい創造研究所設立。現在、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人企業研究会研究協力委員サポーター、ウーマンエンパワー賛同企業審査員なども兼職。


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