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災害に備える自宅避難の準備「マンション防災の新常識」釜石徹

2021/01/10公開 更新
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「マンション防災の新常識」釜石徹


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


要約と感想レビュー

10日分の食料とガスコンロ

災害対策の専門家が教える自宅で災害に備えるにあたって知っておくべきことです。


まず、避難所は自宅がなくなった人のための仮の住まいであり、できるだけ自宅避難できる状態にしておく必要があります。それは、10日分の食料とガスコンロです。10日分の食料は、ローリングストックとして、期限がきたものは消費して、同僚を買い足すことで、常に10日分の食料が保存されているようにします。


大地震時の停電期間は1週間以上を覚悟することです・・・10日以上の備蓄を目指さなければなりません(p21)

排便の処理を準備

ガスコンロで食事さえ確保できれば、食品を焼いたり、お湯でインスタントの食事も作れます。後は排便の処理をするくらいで生き延びることができます。


排便の処理は防臭袋を準備しておいて、それに生ゴミ、トイレ用として準備しておくのです。電気温水器のある人は電気温水器の中の水を使ってもよいでしょう。


セミナーの参加者にカセットコンロを持っているかを聞きます・・・カセットコンロがないとお湯を沸かすこともできません。カップ麺も食べることができません(p33)

最悪を想定して準備

常に最悪を想定して準備しておくいうことだと思います。最近は、東日本大震災の影響で日本近海の地殻運動が活発化しているようです。


無理をしない範囲で準備しておきたいものです。釜石さん良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・2019年9月に台風15号によって東京電力の鉄塔が2基倒れ、千葉県の南半分で広域停電被害が起きました。多くの地域で2週間以上の停電が起きました・・・川崎市武蔵小杉のマンションでは地下にあった電気設備が水没・・(p17)


・食事の用意は、被災者自らが行うべきです。大人数の炊き出し訓練などは、「誰かが作ってくれる」という防災意識の欠如を招きかねないので注意してください。マンションは在宅避難なので、自宅で食事を作る(p157)


・避難所は安らげる場所ではない・・・「3密」(密集・密接・密閉)の状態は避けられなくなります・・・寝る時は固い床に毛布が1枚どころか数名に1枚になる(p173)


▼引用は、この本からです
「マンション防災の新常識」釜石徹


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


目次

第1章 マンション防災を始めるために
第2章 マンション防災の考え方と備え方
第3章 自宅で備える―災害時の食料・水・トイレ・連絡方法
第4章 家庭の防災―災害が発生したときに行うこと
第5章 災害発生時に行うこととやってはいけないこと―マンション防災の初動
第6章 避難所とはどんなところ?



著者経歴

釜石徹(かまいし とおる)・・・災害対策研究会主任研究員兼事務局長、マンション防災士。宮城県仙台市出身。2011年に東京都大田区の防災検討委員として「逃げ込むだけの避難所から地域防災に立ち向かう拠点構想」を提唱し大田区地域防災計画に採用される。独自の視点で考案した1枚のマニュアル「マンション防災スマートシート」がマンション防災アイデアコンテスト及び内閣府主催のジャパン・レジリエンス・アワードにおいて優秀賞を受賞。


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