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「女子の心は、なぜ、しんどい?」清水あやこ

2019/07/12本のソムリエ メルマガ登録
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女子の心は、なぜ、しんどい?


【私の評価】★★★☆☆(72点)


内容と感想

 女性の気持ちはわからない・・・と思ったのは、娘の学校の友だちグループの不満を聞いたときでしょう。不満があれば、グループから離れればいいじゃないか、と単純に考えればいいわけでもないようなのです。


 仲良くしていけないといけない、対立するると大変な目にあうという怖れがあるのでしょうか。こうした女性の気持ちをカウンセリングを仕事とする著者に、教えてもらいましょう。


・女性のゆがんだ感情・認知・・・同じことをしていないと大変な目にあうはず・・誰とでも仲良くしていないといけない(p31)


 こうした女性の心の問題は、実は男性を含めた日本の職場でも同じような構造になっているように感じました。通常の職場では上司が評価権限を持って統率していますが、ベテラン(お局さま)が職場を支配していることもあるでしょう。


 つまり、ベテランに嫌われると指導という形でいじめられるので誰もそのベテランに逆らえない。ベテランを中心に仲良しグループができ、そこから外れる人を疎外するというのは、女性の悩みと同じ構造に見えるのです。


・やりたいことをやるる人たちのミスや欠点を見つけては、バッシングする人たちもいます。自分が実現できないことを他の人がやってしまうのを見るのが眩しく、苦痛で仕方ないのでしょう(p4)


 女性の特性は、言わなくて理解することを求める、グループ内での主導権争いがある、同じ行動を求める、ということらしい。これは女性に限らず日本人に特有のものに思えます。ただ、女性のほうがちょっとだけ傾向が強いだけなのです。


 そうした状況に考え方によって振り回されないようにと著者は提案しています。それがまた難しいのでしょうね。


 清水さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・好感を持てない女性とは適度にうまく付き合い、好感を持てる女性とはよい関係を築く、女性同士の関係はこれを目指すべきです(p17)


・「『人を嫌ってはいけない』という思い込みを持っている自分」を認識することが、ゆがみを整えるための第一歩です・・「どうしても嫌い」と思うのであれば、「仲良くする必要なんてなかったんだ」と気持ちを新たにしましょう(p51)


・同僚とのランチや飲み会、学生時代の友人との食事会など、つい誘われるままに行ってしまう。でも、実は心から楽しいと思えることはあまりない・・(p28)


・マウンティング女子というのは、上位に立つことに喜びを感じます。このタイプの一番の好物は称賛なのです(p45)


・人の悪口ばかり言って相手を困らせる女性はどこにでもいます・・・陰口であれば言った本人が特定されにくく、そのため直接対決したり仕返しを受けるリスクを減らすことができるからです(p56)


・ガミガミモンスターは自分と他人を比較しては、少しでも相手の優れているところを腐そうとするので、自分の身の安全を守るためにも距離を置いて接しましょう(p58)


・同じグループ内での平等主義はさまざまな問題を生み出します・・・「私と一緒に不幸になってよ。安心できるから」の精神は、文字にするだけでゾッとします(p15)


・自分と友人の共通の知人に悪口をこぼすのは悪手です・・愚痴や悪口を言うにしても、親やパートナーなど、無条件に自分の味方になってくれる、友人との接点が薄い人を相手にすべきですし、それこそが上手なストレスの発散方法といえます(p41)


・家事・育児の負担時間は、女性は男性の約4.7倍であり、やはり家の中のことは女性の責任という暗黙の了解が根強く残っている・・(p19)


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女子の心は、なぜ、しんどい?
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清水あやこ
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【私の評価】★★★☆☆(72点)


目次

まえがき――自分で自分を縛らないために
第1章 何が女性の心をゆがめてしまうのか?
第2章 女の敵は女? やっかいな「隣人」たち
第3章 ありえない! 社会が求める有象無象、女性像
第4章 男たちの理解不能な部分を分析する
第5章 女性であることを肯定できる自分になる
あとがき――自分の本心で一瞬一瞬の選択を


著者紹介

 清水あやこ(しみず あやこ)・・・株式会社ヒカリラボ代表取締役。上智大学国際教養学部卒業。外資系証券会社勤務を経て、臨床心理学を学ぶために東京大学大学院の教育学研究科総合教育科学専攻臨床心理学コースに進学。2016年に同修士課程修了。現在は、心理ケアサービスを提供する「ヒカリラボ」を運営。



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