「女子の心は、なぜ、しんどい?」清水あやこ

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女子の心は、なぜ、しんどい?

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■女性の気持ちはわからない・・・
 と思ったのは、娘の学校の友だちグループの
 不満を聞いたときでしょう。


 不満があれば、
 グループから離れればいいじゃないか、
 と単純に考えればいいわけでも
 ないようなのです。


 仲良くしていけないといけない、
 対立するると大変な目にあうという
 怖れがあるのでしょうか。


 こうした女性の気持ちを
 カウンセリングを仕事とする著者に、
 教えてもらいましょう。


・女性のゆがんだ感情・認知
 同じことをしていないと大変な目にあうはず
 誰とでも仲良くしていないといけない(p31)


■こうした女性の心の問題は、
 実は男性を含めた日本の職場でも
 同じような構造になっているように
 感じました。


 通常の職場では上司が
 評価権限を持って統率していますが、
 ベテラン(お局さま)が職場を
 支配していることもあるでしょう。


 つまり、ベテランに嫌われると
 指導という形でいじめられるので
 誰もそのベテランに逆らえない。


 ベテランを中心に仲良しグループができ、
 そこから外れる人を疎外するというのは、
 女性の悩みと同じ構造に見えるのです。


・やりたいことをやるる人たちのミスや欠点を
 見つけては、バッシングする人たちもいます。
 自分が実現できないことを
 他の人がやってしまうのを見るのが眩しく、
 苦痛で仕方ないのでしょう(p4)


■女性の特性は、
 言わなくて理解することを求める、
 グループ内での主導権争いがある、
 同じ行動を求める、ということらしい。


 これは女性に限らず
 日本人に特有のものに思えます。
 ただ、女性のほうがちょっとだけ
 傾向が強いだけなのです。


 そうした状況に考え方によって
 振り回されないようにと
 著者は提案しています。
 それがまた難しいのでしょうね。


 清水さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・好感を持てない女性とは適度にうまく付き合い、
 好感を持てる女性とはよい関係を築く、
 女性同士の関係はこれを目指すべきです(p17)


・「『人を嫌ってはいけない』という思い込みを
 持っている自分」を認識することが、ゆがみを
 整えるための第一歩です・・
 「どうしても嫌い」と思うのであれば、
 「仲良くする必要なんてなかったんだ」と
 気持ちを新たにしましょう(p51)


・同僚とのランチや飲み会、学生時代の友人との
 食事会など、つい誘われるままに行ってしまう。
 でも、実は心から楽しいと思えることは
 あまりない・・(p28)


・女性が考えていることはよくわからないし、
 些細なことに傷ついたり怒ったりするところは
 対応が大変だし、マウンティングを仕掛けて
 いるのに気づくとできるだけ刺激しないように
 言葉を選びますし・・(p14)


・マウンティング女子というのは、
 上位に立つことに喜びを感じます。
 このタイプの一番の好物は称賛なのです(p45)


・人の悪口ばかり言って相手を困らせる女性は
 どこにでもいます・・・
 陰口であれば言った本人が特定されにくく、
 そのため直接対決したり
 仕返しを受けるリスクを減らすことが
 できるからです(p56)


・ガミガミモンスターは自分と他人を比較しては、
 少しでも相手の優れているところを
 腐そうとするので、自分の身の安全を
 守るためにも距離を置いて接しましょう(p58)


・「昔は私も苦労したんだからあなたも我慢しなさい」
 や、自分よりもキャリアのあるママに対する
 「親に子どもを預けて出張なんて、子どもが
 かわいそう」・・・「○○すべきよ」という
 支配は、単純に妬みだけで片付けるには
 あまりにも奥深いものです(p15)


・同じグループ内での平等主義はさまざまな
 問題を生み出します・・・
 「私と一緒に不幸になってよ。安心できるから」
 の精神は、文字にするだけでゾッとします(p15)


・自分と友人の共通の知人に悪口をこぼすのは
 悪手です・・愚痴や悪口を言うにしても、
 親やパートナーなど、無条件に自分の味方に
 なってくれる、友人との接点が薄い人を
 相手にすべきですし、それこそが上手な
 ストレスの発散方法といえます(p41)


・家事・育児の負担時間は、
 女性は男性の約4.7倍であり、
 やはり家の中のことは女性の責任という
 暗黙の了解が根強く残っている・・(p19)


・夫が先に帰ってきているにもかかわらず、
 お風呂も洗濯物も手がつけられていなかったり、
 当たり前のように自分が毎日ご飯をつくって
 後片付けをしているとふつふつと怒りを
 感じてきます(p108)


・女性同士だと相手を読む能力に長けた者同士なので、
 言わなくても汲んでくれる、ということが
 起こりますが、男性はそうはいきません。
 言わないとわかりませんし、それも丁寧に
 順序立てて伝えないと理解してくれません(p22)


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■目次

まえがき――自分で自分を縛らないために
第1章 何が女性の心をゆがめてしまうのか?
第2章 女の敵は女? やっかいな「隣人」たち
第3章 ありえない! 社会が求める有象無象、女性像
第4章 男たちの理解不能な部分を分析する
第5章 女性であることを肯定できる自分になる
あとがき――自分の本心で一瞬一瞬の選択を



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