「炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史」夏井 睦

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炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史 (光文社新書)

【私の評価】★★★★★(90点)


■ライザップの食事が
 糖質制限ということで
 手にした一冊です。


 肥満や糖尿病の治療では、
 カロリー制限が一般的ですが、
 夏井医師は炭水化物(糖質)が
 諸悪の根源と仮説を立てています。


 ヒトは炭水化物(糖質)を
 摂取することで
 低身長化・短命化したという。


・炭水化物(穀物デンプン)は加熱により
 「食べられないもの→食べ物」に変化したが、
 デンプンは食物としては質が悪く、
 加熱デンプンを食べ始めてから
 ヒトが低身長化・短命化した・・(p218)


■夏井医師の仮説は、
 ヒトは炭水化物(糖質)に
 適応していないということです。
 その状況証拠は次の3つです。


 コメを多食する村が短命という
 データがあること。


 ヒトには血糖値を下げるホルモンが
 インスリンのみで少ないこと。


 糖質が虫歯の原因であり、
 歯が一度しか生え変わらないヒトにとって
 糖質は危険物質であること。


 1万年前に定住して麦やコメを作り
 食べ始めたヒトは、いまだに
 炭水化物に適応していないというのです。


・『日本の長寿村・短命村』(近藤正二)・・
 コメを多食する村は短命であり、長寿村はない。
 野菜や海藻を多食する村はすべて長寿村(p92)


■ヒトが定住し、コメを作り、
 炭水化物を食べはじめて
 ヒトの人口は増えましたが、
 肥満の人も増えました。


 夏井医師は、糖質制限をすることで
 農耕を始める前のヒトの食生活に
 戻ることで健康になるとしています。


 糖質制限と運動が
 狩猟民族の血を目覚めさせるのかも
 しれません。


 夏井さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・糖質制限で体調が悪くなったという人は
 ほとんどいない(p17)


・糖質を摂取して血糖値が上昇すると、
 脳の一部が反応してドーパミンが分泌され、
 側坐核(報酬中枢)を刺激して快感を感じる。
 これはコカインに対する脳の反応と同じであり、
 ヒトの脳は、コカイン依存症に陥るように、
 糖質によって糖質依存の状態に陥ってしまう(p136)


・血糖を下げるホルモンは一つしかなく、
 高血糖という危機的状況に対する備えが
 お粗末なのはなぜか・・・
 自然界では血糖値が下がることはあっても、
 血糖が上昇することは
 本来ありえない状況だからだ(p67)


・血糖の急激な上昇は、全身の血管で炎症反応を
 起こす極めて危険な状態であるが、血糖を下げる
 手段は、今も昔もインスリン1種類しかない。
 1万年間の穀物食にもかかわらず、インスリン
 以外の血糖降下ホルモンが分泌できるようになった
 わけではないし、インスリンが血糖を速やかに
 下げるように変化したわけでもない(p192)


・糖質制限をすると、真夏日でも
 汗をあまりかかない。
 また、汗も臭わない・・・
 糖質を摂取すると、
 酸っぱい臭いの汗を大量にかく(p226)


・齲歯(うし=虫歯)や歯周病の原因は
 ショ糖と加熱デンプンである。
 ちなみに、タンパク質と脂質では、
 ミュータンス菌は歯垢を作ることも
 乳酸を発生させることもできないため、
 タンパク質と脂質は歯周病は齲歯の
 原因にはならない・・(p259)


・一度しか歯が生えない哺乳類にとって、
 「歯牙脱落原因物質」である糖質
 (ショ糖、麦芽糖、ブドウ糖、加熱デンプン)は、
 絶対に口にしてはいけない物質なのである・・・
 糖質はヒト本来の食物ではないことは
 明らかだ(p260)


・メイプルシロップはサトウカエデの樹液を
 濃縮したものだが、樹液に含まれるショ糖は
 3%前後であり、1Lの樹液中で30gとなる。
 つまり、洗面器一杯(3L前後)の樹液を
 一気飲みでもしない限り、
 血糖は上がらないのである(p70)


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【私の評価】★★★★★(90点)

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■目次

1 糖質制限について
2 糖質制限に関するアンケート
3 前作での未解決問題に決着をつけよう
4 ドーパミンから全生命史・全人類史を読み直してみる
5 糖質セイゲニスト、先史時代のヒトに迫ってみる
6 植物に操られるヒト
7 穀物摂取によるヒトの体の変化



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