「敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本」みさき じゅり
2019/06/27公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(72点)
■世の中には、いつもビクビクして
いる人がいます。
空気を読みすぎて、疲れる。
ちょっと怒られると固まる。
こうした人を英語で
「Highly Sensitive Person」と
呼ぶらしい。つまり、
非常に繊細、感受性の高い人です。
いろいろ真面目に考えすぎるので
周囲の人からはちょっと変わった人、
愚鈍な人と評価されるらしいのです。
・HSPは間違ったことを許せない・・・
「Cさんが歯磨きをしている時間は、
本当は勤務時間だよね?」・・・
でも、Cさんに直接伝える勇気は
ありません(p196)
■例えば、通勤時間に
周囲の人を意識しすぎて
ゲッソリ疲労してしまう。
ちょっと驚くことがあると、
思考停止してしまい
次の日になってやっと復活する。
仕事の手順にこだわるので、
ちょっとした変更でも
「なぜ変えるのか」「問題ないか」
など考えすぎて次に進めない。
だれでもありそうなことですが、
それが極端に出た人なのでしょう。
・反応停止のプチショック状態・・・
職場で突然、大きな声で注意を受けたとします。
HSPは声の大きさに驚いて思考停止状態に
なってしまいます・・帰宅してお風呂に入り、
布団にもぐったころ、ようやく気持ちが
落ち着き始め、振り返ると、そこまで
言われる覚えのないことで怒鳴られていた
と気づきます(p80)
■自分もHSPと同じように
考えすぎるところがあったり、
正論を主張したくなったり、
興味のあるものだけに集中する
ところがあるなぁと思いました。
こうした特性が極限まで強くなると
普通の生活や仕事で支障と
なってくる人もいるのだと思いました。
そうした人がいるということが
理解できただけで十分です。
みさきさん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人口の15~20%はHSPとのこと(p39)
・HSPが情報を深く処理している間は、
まわりからは「考えてばかりで
手が止まっている」と見られます(p65)
・HSPは、新しい状況に対応するのに
時間がかかるし、理解していないうちに
行動するのが苦手です(p72)
・HSPの頭の中は「なぜ」「どうして」でいっぱい・・
ちょっとしたことから、
「生きるとは、どういうことか」まで
発展して考えてしまう傾向があります(p130)
・SPの「どんな場合にも出てしまうストイックさ」
は、ときに、まわりの人や組織の意見や、
なわばりを無視してしまいます(p239)
・HSPの多くは、「人が好きでも、人疲れする」
という理由で、組織に属さずに生きていく
方法を探そうとします(p135)
・HSPの深い処理をする特質・・・
興味をそそられること、新しいこと、
知的好奇心や冒険心をくすぐるものには、
全身の神経を集中するような真剣さ、
熱意で取り組みます(p202)
・HSPは変化や違いに対しても敏感で、
ポジティブな変化からはポジティブな影響を、
ネガティブな変化からはネガティブな影響を
受ける特徴があります(p60)
・HSPが受けた古い傷は、HSPを知ることで
徐々に癒えることがあります・・
「そうか、これはどうしようもないことだ」
と受け入れられるようになると、
気持ちに余裕が生まれます(p128)
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
秀和システム
売り上げランキング: 16,522
【私の評価】★★★☆☆(72点)
■目次
第1章 敏感すぎる人・HSPとは
第2章 「敏感すぎる」は気質
第3章 HSPとネガティブさ
第4章 HSPを本質的に理解し、生きやすくなるポイント
第5章 生きやすくなるための5つの心構え
第6章 HSPと仕事への展望
第7章 HSPと仕事を考える4つのポイント
第8章 HSPが働くために必要なこと
第9章 誌上HSPキャリアカウンセリング
コメントする