「交渉はまとめるな! 一流弁護士が教える! 絶対成立させる最強交渉術」金崎浩之
2019/05/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
■現在、交渉事を考えているので
手にした一冊です。
やはり交渉においては、
決裂という選択肢を持っている方が
強いのです。
もちろん最終的にはお互いの利益が
大きくなるところに
落ち着けることが大事になります。
それでも決裂することはあるのです。
・交渉は、まとめたい側が必ず負ける(p8)
■著者は、ます"ゴール"を
明確にするという。
つまり、この条件で
この価格なら合意してよい、
と決めておくのです。
そのうえで、
相手がこう提案してきたらこう答えよう、
相手が条件を変更してきたらこうしよう、
ここを突っ込まれたらどうする、
などシミュレーションしておく。
そのために自分が求めるもの、
相手が求めるもの、
お互いの立場・環境を把握して
おくことは当然のことなのです。
・交渉の"ゴール"・・・・私はこの"ゴール"に関しては、100%に近い形で予め想定をしておくことにしています・・ゴールがあやふやだった場合、交渉の着地点自体が「場」が動くうちにブレてしまう、ということが往々にしてあるからです(p82)
■交渉は、要求する側、
お願いする側が弱い
ということでした。
ですから、いかに要求される側・
お願いされる側となることが
大切なのでしょう。
例えば、選択肢を増やすために
一人と交渉するのではなく
複数の人と交渉するとか。
金崎さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・交渉上手な人の特徴として、最初から「交渉決裂」という選択肢を持っている、ということが挙げられます(p24)
・「この交渉を決裂させたくない」と思うようになってしまう・・交渉の長期化というのは、さまざまな判断を狂わせがちな落とし穴なのです(p86)
・長引きそうな交渉の場合「○日までに結論をください」と、最初に相手の返答の時間を切っておきます(p94)
・交渉の際は、メリットもデメリットもきちんと相手に開示すること。その上で、どう相手のメリットが大きいかを説明(p33)
・交渉に一番必要な力は「分析力」だと思っています。まず、交渉に至るまでの準備です。
・自分と相手、立場が強い・弱いのはどちらか?
・相手にとって、この交渉はどのくらいメリットがあるのか?
・この交渉を成立させることで、相手と自分に起こる変化は何か?
・デメリットはないのか?(p38)
・事前のシミュレーションの完成度は80%程度にとどめておく・・・"何が起こってもおかしくない"と考えることができ、想定外の出来事にも対処する心の余裕を持つことができます(p81)
・はたして、相手が一番欲しがっているのは何か?このことをまず考えてみましょう(p110)
・「仮にAという条件と、Bという条件なら、どちらをご希望ですか?」と聞いてみましょう(p138)
・私たち弁護士のテクニックとして、この「返事をすぐにしない」という手法はよく使われまづ。先方から連絡がきても、あえて2~3日後に返事をしてみたり、じりじりと相手の焦りを高めていく方法です(p148)
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【私の評価】★★★★★(92点)
目次
1章 交渉が弱い人と強い人は何が違うのか?―交渉における真実
2章 交渉の勝敗を決定する「場」とは何か?―交渉の99%は場で決まる!
3章 交渉(ビジネス交渉)で場を支配するための交渉術―基礎編/初級編
4章 全て自分の有利な状況に引き込むテクニック―応用編/上級編
5章 会社で結果を出すための社内交渉術
6章 「もし関係修復不能なほど揉めた」時の交渉術―紛争解決型交渉術
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