「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」ピーター・ティール

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ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

【私の評価】★★★★★(95点)


■著者のピーター・ティールは、
 決済システムPayPal(ペイパル)の創業者であり、
 初めてFacebookに資金提供した人としても
 知られています。


 最終的には
 PayPal(ペイパル)を15億ドルで売却、
 Facebookの株式は10億ドルで売却しています。


 現在も、自ら創業したデータ分析企業や
 ベンチャーキャピタルを運営しているという
 シリコンバレーの伝説と言える人です。


 驚くべきはペイパルの創業メンバーや関係者から
 テスラCEOのイーロン・マスク、
 リンクトイン創業者のリード・ホフマン、
 ユーチューブ創業者スティーブ・チェン、
 チャド・ハーレー他、数多くの創業者が
 出ていることでしょう。


・ペイパルの創業者6人組のうち、
 4人は高校時代に爆弾を作っていた。
 5人はちょうど23歳か、それより若かった。
 僕らのうち4人はアメリカ生まれではない。
 3人は共産圏からの脱出者だ・・・
 ユーパンは中国、ルーク・ノゼックはポーランド、
 マックス・レヴチンはソ連時代の
 ウクライナ出身だ(p227)


■この本のオススメする起業方法は、
 他社と全く違う社会を変えるような
 コンセプトの事業を立ち上げること。


 全く違うからこそ
 競合のない中で成長できるのです。


 しかし多くの人は、現状に満足し、
 他人からの孤立を避け、
 リスクの小さい改善を選択してしまう。


 従来と同じようなコンセプトでは
 競争が激しく利益はどうしても
 小さくなってしまうというわけです。


・競合とは大きく違うどころか、
 競合がいないので圧倒的に独占できるような
 全く違うコンセプトを事前に計画し、
 それに全てを賭けろ(p8)


■世の中を変えるのは、
 若者、よそ者、変わり者と言われますが
 まったくそのとおりだと思いました。


 ベンチャー企業では能力も大事だが、
 気心が知れて仲良くやっていける
 メンバーが大事とか、
 CEOの給料は安く設定するなど、
 経験に基づく助言が素晴らしい。


 ティールさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・世界に関する命題のうち、
 多くの人が真でないとしているが、
 君が真だと考えているものは何か?(p7)


・アップルの価値は、ある人物の
 ひとつのビジョンから生まれていた・・・
 逆に、訓練されたプロフェッショナルが
 運営する個性のない官僚組織は、
 ひとりの寿命を超えて存続するけれど、
 目先のことしか見ていない(p245)


・新しいテクノロジーを生み出すのは、
 だいたいベンチャー企業、つまりスタートアップだ・・・
 大組織の中で新しいものは開発しずらく、
 独りではさらに難しいからだ。
 官僚的な組織は動きが遅いし、
 既得権者はリスクを避けたがる(p28)


・幸福な企業はみな違っている。
 それぞれが独自の問題を解決することで、
 独占を勝ち取っている。
 不幸な企業はみな同じだ。
 彼らは競争から抜け出せずにいる(p57)


・ニッチ市場を創造し支配したら、
 次は関連する少し大きな市場に
 徐々に拡大してゆくべきだ。
 アマゾンは・・極めて意図的に、
 まず本から始めた(p83)


・隠れた真実とは、いうなれば
 「主流が認めていないこと」だ。
 だから間違わないことが君の人生の目的なら、
 隠れた真実を探すべきじゃない(p135)


・今スタートアップに投資する時には、
 創業チームを調べる。
 技術的な能力や補完的なスキルも重要だけれど、
 創業者がお互いをどれだけよく知っているかや、
 一緒にうまくやっていけるかも
 同じくらい重要だ(p150)


・取締役を賢く選ぶことが極めて重要になる・・・
 問題のある取締役がひとりでもいると、
 それが頭痛の種になり、
 会社の将来をも台無しにしかねない。
 取締役は三人が理想だ(p154)


・スタートアップに関わるすべての人間は
 フルタイムでなければならない・・・
 一方で、ストックオプションを持たない人や、
 固定給をもらう人とは、基本的に利害が
 一致しないと考えた方がいい・・
 だから、コンサルタントを雇っても無駄だ。
 パートタイムの社員もうまくいかない。
 遠隔地勤務も避けるべきだ(p155)


・CEOの年収は15万ドルを超えてはならない・・・
 CEOが年間30万ドル以上給料を受け取っていると、
 創業者ではなく政治家のようになっていくる・・・
 現金報酬の少ない経営者は企業全体の
 価値を上げることに力を注ぐ。
 CEOの給料が低ければ、
 それが全員の基準になる(p156)


・君の使命に説得力があれば必要な人材を惹きつけられる。
 その使命の漠然とした重要性ではなく、
 ほかの会社ができないことを君の会社が
 なぜできるのかを説明しなければならない(p164)


・プロダクト自体に友人を呼びこみたくなるような
 機能がある場合、それはバイラル化する・・・
 友だちと何かをシェアしたり支払いをしたりするたびに、
 より多くの人が自然にそのネットワークに
 招き入れられる。安いだけでなく、早いやり方だ(p183)


・ペイパルの最初のユーザーは24人で、
 全員がペイパルで働いていた。
 バナー広告による顧客獲得はコストが
 かかりすぎるとわかった。そこで、
 僕たちは加入者に直接キャッシュバックを行い、
 さらに友だち紹介に現金を支払うことで、
 桁外れの成長を遂げた(p183)


・最も価値ある未来の企業は、コンピュータだけで
 どんな問題を解決できるかとは問わないはずだ。
 人間が難しい問題を解決するのをコンピュータが
 どう助けられるだろうかと考えるだろう(p199)


・ティール・フェローシップ・・・
 20歳以下の若者に対して、
 学校をやめる他には特に条件なしに
 二年間で100万ドルを支給し、
 研究や仕事に没頭させるという
 プログラムである(p6)


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■目次

1.僕たちは未来を創ることができるか
2.一九九九年のお祭り騒ぎ
3.幸福な企業はみなそれぞれに違う
4.イデオロギーとしての競争
5.終盤を制する―ラストムーバー・アドバンテージ
6.人生は宝クジじゃない
7.カネの流れを追え
8.隠れた真実
9.ティールの法則
10.マフィアの力学
11.それを作れば、みんなやってくる?
12.人間と機械
13.エネルギー2.0
14.創業者のパラドックス



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