「三流残業をやめて 幸せになる技術」上田 恭子
2019/01/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
早起きで能率が上がる
派遣社員から外資系企業の役員にまで昇進したシングルマザーが教える仕事の秘訣です。25歳の新入社員が、オーストラリアから来日した28歳の女性キャリアに仕事の秘訣を学んでいきます。まずやることは、早起きして一番能率の上がる午前中の時間を増やすことです。
そして、仕事の優先順位をつけて、時間を配分していきます。新しい仕事の指示を受ける時は、目指す仕上げレベル、つまり完成イメージを明確にして、作成までの行程を明確にすることが大事です。
私は、毎朝4時に起きているの・・・瞑想やストレッチ、読書、勉強など・・・シャワーの後は、朝食を作って身体にいいものを食べて、洗濯などの家事をする・・通勤の間に本を読むかメールチェックをしているかな(p46)
セルフイメージを上げる
一番印象的なのは、「自分で自分を下げない!」ということです。仮に仕事がうまくいかないとしても、自分がバカなのではない。やり方を知らないだけだ。やり方を学んでいるのだ、ということです。
仕事の不備を上司からネチネチやられて悩んでしまう日本人が多いなかで、「セルフイメージを自分で下げてはダメよ!」という言葉は強烈でした。
1つだけ約束してちょうだい。今後、決して自分で自分を下げるような発言はしないこと!アヤノは決して頭が悪いんじゃないのよ。今は、やり方を知らないだけなの・・・自分のセルフイメージを自ら下げてはいけないの(p38)
リストマニアになる
何でもマニュアル化、チェックリスト化するところが気になりました。この本では『海外出張用準備リスト』をエクセルることが紹介されています。『リストマニア』になると、過去の経験を今後に生かせるのです。
会社員であれば知っておくべき仕事術ですが、経営大学院以外では教えていないことばかりです。ストーリー仕立てで楽しく読めますので、若い人にぴったりではないでしょうか。私は楽しめました。上田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・一流の残業というのはね、自分が達成したい目標が明確で、その目標を達成するために自ら情熱を持って自分の意思で行う残業のこと(p48)
・一番最初にメールを見るのは、出勤中の電車の中。ここで今日の予定を変更する必要性を確認して、急ぎで重要なものだけ返信してしまう・・・次はお昼。午前中の仕事は一番能率が上がる時間だから・・メールを開けないわ。そして次は午後4時以降ね(p90)
・人生に起こることすべてに理由がある・・・夫も私も倒れてしまったことで、未来の自分たちが何をしたいのかについて真剣に語り合うことができた(p186)
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【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
第1章 仕事の進め方・時間の使い方を変えてみる
第2章 時間をさらに意識してみる
第3章 メールにかける時間と質を改善する
第4章 良い人間関係が最大の時間効率化
第5章 今の仕事や職場、本当に合っている?
第6章 自分の評価を上げる技術
第7章 自分の思考を広げる
第8章 戦ってもいい時がある
第9章 これから大切にしていくこと
著者経歴
上田恭子(うえだ きょうこ)・・・短大を卒業後、松下通信工業通信機器販売部門に入社。数年後、結婚を機に退社し出産。十数年間、ごく普通の家庭生活を過ごしていたが、夫が抱えた1億円の借金という現実を突きつけられた瞬間、人生が激変してどん底へ。失意の中、人生をやり直すために娘と上京して仕事に就くも、2ヵ月でクビ宣告を受ける。苦労して見つけた次の職場でも、平日は夜中まで残業し、土日も仕事漬けの日々。「人間らしく幸せに生きたい!」絶望感の中でそう願った時、アメリカの思考科学と出会う。3年間、徹底的にその学問を学ぶかたわら、2人の優秀な外国人上司からマネージメント&リーダーシップについて実践指導を受ける。それらが、いままでの思考や行動に大きな変革をもたらす。被害者意識ではなく、相手の立場に立った愛情あるコミュニケーションをベースに、徹底した時間管理と業務標準化および情報共有を推進。その結果、月残業140時間、離職率100%だった職場が3年で月残業10時間、離職率0%となる職場改善に成功。その経験を生かし、次の職場でも残業削減に成功する。
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