「マレーシア大富豪の教え」小西 史彦

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マレーシア大富豪の教え

【私の評価】★★★★★(97点)


■マレーシアにおいて50社、
 社員8000人の企業グループを
 作り上げた小西さんのインタビューです。


 小西さんは大学卒業後、語学力を活かし、
 マレーシアの華僑の染料商社に就職。


 マレーシアの全土の繊維工場を
 365日休みなしで車で巡回。
 月2回の訪問営業を4年間続けます。


 売上を伸ばしていきますが、
 大口顧客担当者から賄賂を求められ、
 上司の了解をもらってから
 トラブルになります。


 しばらくすると
 上司が直接賄賂を渡すようになり、
 その上司が賄賂を横領。


 大口顧客担当者からは賄賂が
 約束より少ないと抗議され、
 上司はちゃんと渡しているという。
 結局、日本に帰国することにしました。


・マレーシア全土の繊維工場をすべて
 地図に落とし込みました。そして、
 シンガポールを車で出発して、
 もっとも効率的にすべての工場を訪問する・・
 1ヶ月に走った距離は2往復で約5000km・・
 ほぼ365日マレーシア全土を駆けずり回る
 生活を4年間続けました(p64)


■日本への帰国を伝えると、
 繊維工場と日本の染料メーカーから
 著者の営業力を見込んで、
 独立して仕事を続けてくれないかと
 お願いされたのです。


 その後は、染料の仕事だけでなく
 様々な新規事業を立ち上げていきます。
 強みは営業力。


 靴の小売事業、カニかまぼこ
 蚊取り線香、使い捨てライター、
 プリント配線基板・・・
 成功もあれば、失敗もある。


 起業家としての心構えが
 参考となりました。


・「持たざる者」としての戦略はシンプルです。
 ビジネス・パートナーとして技術や
 ノウハウの面で協力してくれる企業を探して、
 ジョイント・ベンチャーを組んで
 事業をスタートさせる。
 私の武器は「営業力」(p148)


■著者の新規事業の成績は
 70の事業を立ち上げ、
 20の事業が失敗したという。


 そして友人から
 ファイターと言われるくらい
 筋の通らないことには
 立ち向かったことがわかります。


 株式上場を目の前に、
 株の30%を政治家に渡すよう脅され
 拒否したら上場中止になったこともある。


 海外での仕事、
 新規事業の立ち上げは
 甘くないことがよく分かりました。


 小西さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・なんとなく群れるような生き方を
 すべきでないということ。世界は広い。
 誰でも、自分が有利に戦える「場所」はあるのです。
 だから、まずは、できるだけ広い視野をもって、
 「戦う場所」を探してみるべきです(p36)


・人物を見極めるひとつの指標が、
 窮地に陥ったときに、「目の前」の問題解決に
 どれだけ誠実に向き合うか、
 ということです。多少、不器用でも構わない。
 トラブルから逃げずに、
 全力を尽くす人間は信頼できる(p56)


・部下を登用するときには、
 「現場」としっかり向き合う姿勢を
 もつ人物を起用する。これが、
 ビジネスを成功に導く鉄則です(p169)


・知力も気力も、その根源は体力に支えられています。
 だから、若い人にはいつもこうアドバイスしています。
 「まず、身体を鍛えておきなさい」と(p213)


・リベートを要求しているのです・・
 購買額のおよそ3%・・
 大手の工場でも次々と契約が取れるように
 なったのです・・(p79)


・交渉・・相手が飲むはずがない
 高いハードルを突き付けて、
 駆け引きをしながら
 自分の望む交渉妥結を目指す・・
 華僑はこの手をよく使います。
 しかし、私はこの手法は使いません。
 最大の理由は、時間がかかるからです・・・
 交渉だけで疲れ果ててしまう・・・
 そこにはすでに不信感がある(p173)


・重要なのは価値のある事業を志すことです。
 社会にとって、人々にとって
 値打ちのある事業に投資をして、
 成功させるために汗をかく。そうすれば、
 必ず「お金」はあとからついてくるのです(p150)


・生半可な自信は慢心と変わりません。
 世の中は甘くはない。・・・
 だったら、自信などないほうがいい。
 常に不安だからこそ、細心の注意を払う。
 臆病な目で世の中の動きを観察する。
 考えに考え抜いて最善の策を打ち立て、
 必死で準備をして全力でモノゴトに当たる。
 この姿勢を徹底することで、初めて
 成功を手繰り寄せることができるのです(p223)


・身につけるものはケチらないほうがいい。
 洋服や時計、カバンなど、いまの自分には
 分不相応と思えるような高級品を身につける・・
 私は部下を社長に抜擢したときには、
 ベンツを買い与えるようにしています。
 社長にふさわしい貫禄をつけてほしいからです(p225)


・私は、人生においては「根性」が非常に
 大切だと考えています。人間誰にでも、
 逆境や苦境は何度も訪れます。
 そのときに腐らずに、しっかり生き抜いていく。
 どんなにひどい目にあっても我慢して、
 誰よりも努力を続ける。この姿勢を持ち続けられる
 人でなければ、ビジネスにおいても人生においても、
 何事かを成し遂げることはできないでしょう(p245)


・欧米人だからといって「引け目」を
 感じる必要はないと言いたいのです。
 人種を問わず、優れた人もいればそうでない人もいる。
 誠実な人もいればそうではない人もいる。
 それが、この世界の実相なのです(p142)


・軋轢を避けるという理由で安易に謝罪している
 とすれば、それは間違った対応です。
 なぜなら、それは自分に誇りを持たない
 人間のする行為だからです。それでは、
 世界のなかでリスペクトされることは不可能。
 自分の頭で考えて、自分がアンフェアだったときのみ
 謝るのが誇りある人間の振る舞いです(p197)


・これまで、私は何人もの人々に苦しめられ、
 侮辱を受け、騙されてきました。
 そのたびに、「なにくそ」「いまに見ていろ」と、
 屈辱をバネにして頑張ってきました。
 だからこそ、今の自分がある。
 今の自分に満足できるならば、
 私を苦しめた彼らにも
 「成長させてくれてありがとう」と
 感謝できる日が来るはずだと思うのです(p296)


・私も人生で二度ほど頭が真っ白になるほどの打撃に
 見舞われたときがあります。あまりのショックに
 何も考えられない。ただ茫然とするだけ・・
 だから、ひどいショックに襲われたときは、
 そこから一旦立ち退くことです。努めて、
 そのことを考えないようにする。そして、
 運動をして身体を疲れさせて、
 ぐっすりと眠るのです・・・
 体調、心理状態とともに健全な状態になってから、
 はじめて「打ち手」について熟考。
 そして決断するのです(p217)


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■目次

プロローグ マレーシア大富豪との出会い
第1章 「持たざる者」の武器(
第2章 「幸運」をつかむ秘訣
第3章 「人生の背骨」をもつ
第4章 人生は「下」から始める
第5章 人生の成功とは何か?



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