「男の子の育て方 子どもの潜在意識にこっそり"成功の種"をまく方法 」中野日出美
2018/01/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
著者は十数年前に、腫瘍が子宮、腎臓、小腸に転移しました。死を前にして二人の子供たちに伝えたことは、ワクワクする人生を選びなさいということ。
そして同時に著者は、親が子どもに「成功の種」をまく本を書きたいと思ったのです。そして病気から奇跡的に回復して、この本を書くことができたのです。
・人生でどちらにしようかと迷ったときは、目を閉じて自分の心に訊いてごらん。どちらがワクワクするか、どちらが幸せになれそうかって(p204)
子どもは頭が良いので、親の本心をすぐに見抜いてしまいます。
特に反抗期の子どもは、自尊心ができたてなので、言われたことはやりたくない。だから、暗示的に言うこと。間接的に伝えることが効果的なのでしょう。
一番良いのは、言われたのではなく、子どもが自分が気づいた、考えたのだ、と思わせることなのです。
・親が口では「勉強することが大切」と言いながら、自分は本も読まず、新しいことも学ばず、スマホやテレビ、長電話などに夢中になっていると、子どもはそれが親の本音であると察します(p75)
子どもは素直に反応するので、わかりやすい。それに比べて大人は、もっと分かりにくいし陰湿です。親は子育てによって人の扱いについて学ばせてもらっているのでしょう。
中野さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「虫歯になるから歯みがきしなさい!」というのが明示。そして、「お父さん、後悔しているんだよ。子どもの頃にちゃんと歯みがきしていたら歯を抜かなくてすんだのにって・・」というのが暗示です(p28)
・人間の一生は・・子ども時代に親から与えられる、3つのメッセージによってつくられる・・1つめは親の言葉、2つめが親の態度や振る舞い、そして3つめが親の生き方です(p30)
・いじめられない、いじめない子どもにするために必要なのは「NO」と言う勇気です。嫌なことをされたり、強要されたりしたときにはっきり、「ぼくは嫌だ」と言える子は、いじめっ子にとっては、いじめにくい子です(p101)
・「打たれ強さの種」をまきましょう・・「苦労したり、傷ついた人のほうが大人になってから成功するもんだよなあ」「成功する方法って、1つじゃないんだね。まわり道をする方法だってあるよね」(p149)
・子どもが泣いたり、怒ったり、すねたりして駄々をこねたときなどに、つい根負けして、わがままを容認してしまうと、「自分の欲求を通したいときには、泣いたり、怒ったり、すねたりすれば叶う」という「失敗の種」が子どもの潜在意識にまかれます(p159)
・最後まで1人でやらせる・・子どもは、遅刻や忘れ物をして、恥ずかしい思いをすることから「ああ、自分でできることは自分でやらなきゃ」と学ぶのです(p171)
・社会に出れば、危険なことも悪いことも、不公平なこともたくさんあふれているのが現実です。理想論や正論だけをふりかざしていても生きてはいけません(p137)
・本当に弱ったときに、誰かに助けを求められる勇気は、「人生を強く生き抜く力の種」になります(p147)
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
成功の種1 男の子の潜在意識に「自分を愛する種」をまく
成功の種2 男の子の潜在意識に「学力アップの種」をまく
成功の種3 男の子の潜在意識に「人づき合いがうまくなる種」をまく
成功の種4 男の子の潜在意識に「愛され男になる種」をまく
成功の種5 男の子の潜在意識に「打たれ強さの種」をまく
成功の種6 男の子の潜在意識に「セルフコントロールの種」をまく
成功の種7 男の子の潜在意識に「たくさんお金を稼ぐ種」をまく