【私の評価】★☆☆☆☆(55点)
■テーマとしてはメディアの捏造、情報操作を
批判する内容でした。
ところが、著者の記事などを見ていると
自身が情報操作をしているものが散見され、
矛盾を感じる一冊でした。
保守派のメディアへの取り組みは、
著者をはじめとする朝日、TBSの手法からすると
まだまだ甘さがあるのでしょう。
・5月3日の憲法記念日・・2014年の・・
日本テレビの『news every.サタデー』・・
自民党幹部や共産党、社民党の党首らが
それぞれ主張した言葉を紹介しただけでなく、
安倍首相と親交が深い小説家・百田尚樹氏の
言葉も紹介した・・彼のような改憲派の
有識者の発言を入れるならば、違う立場の
発言を入れるのが報道のセオリーだが、
それもなかった(p134)
■自らの記事の傾向は記載せず、
相手の弱点を攻撃するところは
見習うところがあると思います。
さらに著者のような人が、
上智大学の教授になれるのは、
日本はすばらしい国だと思いました。
今後も著書、記事を
確認していきたと思います。
水島さん、
ありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・番組の冒頭のニュースは、世の中で起きている事象の
「一番重要」と思われることから順番に並べるのが
報道のセオリー・・いつしかテレビ局は
こうしたセオリーを守らなくなった。
その理由は簡単で視聴率を取るためである(p52)
・自殺の呼び水となる危険な報道・・
藤圭子さんの自殺を伝えたテレビニュースは
国際的なルール違反です(p76)
・政権党が個々の報道に口をはさむようになると
テレビ報道は政権の大本営発表になるばかりだ。
本来、権力が介入してきた場合、ジャーナリズム
は毅然として闘わなければならない(p142)
・原爆を描いた漫画『はだしのゲン』の
図書館からの撤去など、「政治的中立性」を
口実に表現の自由すら制限しようとする
風潮が全国的に広がっている(p220)
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【私の評価】★☆☆☆☆(55点)
■目次
第1章 「その番組」があなたの思考力を奪う
第2章 なぜ報道は大切なことを伝えないのか
第3章 テレビ局が陥ったやらせ・捏造の内幕
第4章 テレビは権力の監視を果たせているか
第5章 弱き者のためのジャーナリズムを
第6章 テレビの希望はどこにある?