「世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと」クリス・ベイリー
2017/09/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
大学を卒業した著者が、就職を捨て、1年間生産性を高める実験をして、ブログに書き込んだ記録です。就職しないでこんな実験をするとはまさにバカといえばバカ。
プロジェクト名はAYOP(A year of productivity)〈生産性の一年〉。私なら 15 year of a book a day〈一日一冊の15年〉でしょうか。著者は本で読んで生産性を高める方法を、一つひとつ実行していきます。
・毎日三つのタスクを書きとめよう(p45)
面白いところは、早寝早起きが著者に合わなかったということ。瞑想を取り入れたら生産性が上ったということ。そして、幸せになると生産性が上がるということです。
著者の場合は、瞑想して一日をゆっくり過ごすのが、精神的にも安定して気持ちよかったという。人それぞれ、自分に合った生活習慣があるということなのでしょう。
・瞑想は一日を通してゆったり心を落ち着かせ、じっくりとものを考えるための有効な一手になる(p18)
若いうちにこうした実験をすることは、一生を効率的に過ごすために大事だと思いました。なぜなら人生とは時間からできているからです。そして実際にやってみないと合う合わないもわからないのです。
ベイリーさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・生産性は幸せにつながる道じゃない。幸せになることが生産的になる鍵なのだ(p289)
・ぼくはよくFutureMe.orgを使う。未来の自分へ手紙を送るのだ。とくに未来の自分にお詫びしたいときにそうしている(p88)
・インターネットは非常に魅力的なので、すぐに病みつきになって先延ばしの原因になる・・重要かつ厄介なタスクに取り組むときには接続を切ることだ(p93)
・締め切りを決めれば、短時間に圧倒的な活力と集中力を生みだすきっかけになる・・時間が限られているので、お尻に火がつく(p110)
・人生の一時間を買いとるために、いくら払うつもりがあるか・・アシスタントやオンライン・アシスタント(あなたのために遠方で働くパートタイムのアシスタント)、インターンを雇う・・(p152)
・グレッグは「仕事は90点以上のものばかりではない。だから、適切なことを見きわめて活力を注ぎこむ必要がある。いちばん大切なことに最大の力を注ぎこむべきだ」とも言っている(p158)
・思いついたアイデアをすぐに書きとめられるよう、浴室のシャワーのそばに防水加工されたメモ用紙を掛けてある。ベッドサイドには・・(p174)
・ひとつのタスクを選ぶ。そのタスクに25分集中したら5分間の休憩をとる。この25分を4回繰り返したあとは15分以上の長めの休憩をとる(p217)
・飲み物を水だけにしてみて・・・カフェインとアルコールを絶っても禁断症状は起きなかった。実験の終盤には、ものすごい量の活力がとくに週末に湧きはじめた(p246)
・睡眠時間を一時間削るごとに、少なくとも二時間ぶんの生産性を失う。睡眠不足がもらたす損失はそれくらい大きい(p264)
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
PART1 基本となる四つのこと
PART2 時間とは浪費されるもの
PART3 時間整理がすべてではない
PART4 タスクを断捨離する
PART5 頭のなかを整理する
PART6 集中力を鍛える
PART7 飲食・運動・睡眠の攻略法
PART8 生産性を上げたいあなたへ
著者経歴
クリス・ベイリー (Chris Bailey)・・・作家、生産性コンサルタント。2013 年にオタワのカールトン大学を卒業後、AYOPと名づけた生産性のプロジェクトを開始。その活動は〈ニューヨーク・タイムズ〉〈ライフハッカー〉〈ニューヨーク・マガジン〉など多くのメディアの注目を集めた。現在はブログの〈A Life of Productivity〉を運営し、学生から企業のCEOにいたる幅広い人びと向けに、目標達成に役立つさまざまなアイデアを発信している。