「年下上司にイライラしない40の技術」門脇 竜一
2017/04/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
65歳まで働く人が増えたためか、年下上司にイライラする人が増えているそうです。そのため、上司に指示に対して、「〇〇になったらどうするんですか」「それをやる意味がわかりません」などと言ってしまう人が多いのだという。感情的なものだけに、対応が難しいのでしょう。
しかし、やたら文句を言ったり、できない理由をならべたり、はたまた言うことを聞くふりをして無視したりするようでは、上司から見れば、年上部下が、問題発言しているように見えるわけです。あなたの存在が、職場にマイナスの雰囲気を作り出してしまっているのです。
・質問を浴びせて、右往左往させるのが大好き・・『じゃあ、どうしたらいいのですか?』と、こちらが逆に問いかけると、『それを考えるのが、そちらの仕事でしょ』(p137)
年上部下は、ちょっとしたことでも年下上司にイラッとしてしまいます。もちろん年下部下の至らないところが、目につくのはわかります。至らない上司から、指示を受ける状況に耐えられないのです。上司の足りないところを指摘して直してあげようと思う気持ちもよくわかりますが、年長者のあなたが反上司となれば職場から上司は孤立してしまうかもしれません。
ただでさえ上司より年上ということで、まわりには影響力があるのです。陰で不平・不満を吐いてはいけません。プロ野球では首脳陣批判を公然とした場合は、罰金としているところがあります。第三者が職場を見れば、あなたの上司は、あなたのやったことのすべての最終の責任を取る立場にあり、あなたのやっていることは、職場を破壊しているということになるのです。
・なぜ、あなたは上司に対してイラッとしてしまうのでしょうか。・・上司のモデルともいうべき、あるべき言動や行動を設定しているのです・・そこを超えてしまうと俄然、許せなくなります(p119)
上司が間違っていることを証明し、自分の優秀さを示したいのは分かります。しかし、優秀な部下とは、上司の足りないところを支えて、サポートしてあげる人なのです。最終的に責任を取るのは上司であり、責任ある上司は、こうした部下を協調性のない人として評価するしかなくなります。
お互いにとって不幸な結果となる前に、対処したいものです。門脇さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「・・もう少し、報告を細かくいただけるとありがたいのですが」いかがでしょう?素直にあなたは「はい。わかりました」と言えるでしょうか(p98)
・知らないことは、ちゃんと教えてもらう・・「年上が年下に聞いたら恥ずかしい」などというような感情が入り混じると、教えてもらおうという行動に至らなくなってしまいます(p115)
・状況を確認しても、『この仕事は、よくわかっていますから、チームリーダー(私のこと)は安心しといてください』と言うんです。こちらは、安心できないから訊いているんですけどね(苦笑)(p140)
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【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
序章 その時は誰にも訪れる
序-1 「えっ、あいつが俺の上司だって! 」
序-2 上下逆転の人事異動発令は珍しくなくなる
第1章 現実を受け入れ、自分の気持ちを見つめてみよう
第2章 年上部下としての働き方
第3章 年下上司とのコミュニケーション
第4章 ケーススタディ 困った年上部下にならないために
第5章 これからもモチベーションを保ちながら働くために
著者経歴
門脇竜一(かどわき りゅういち)・・・有限会社クリアマイン代表取締役。新入社員から管理職まで~階層別研修の専門家。1963年、兵庫県生まれ。奈良工業高専を中退して、関西大学経済学部入学、卒業後、ダイハツ工業株式会社入社を皮切りにサラリーマン人生を歩む。15年余の期間で、自動車販売会社を含め、プラントエンジニアリング・外食・化学と合計5つの会社を渡り歩いたのち、独立開業する。現在は、コンサルティング、研修、講演活動を行っている。通算登壇日数は1,436日(2017年2月28日現在)、出会ったビジネスパースンは延べ20,000人を超える。また、自らもカフェオーナーとして経営に取り組む実業家の一面も持つ。
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