「本音に気づく会話術」西任 暁子
2017/04/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■話し方、聞き方を教えている
英語が得意な西任(にしと)さんの
心の会話術です。
著者のセミナーでのこと。
受講者が、
「ちょっと高すぎますよ」(p206)
と言ったとき、著者は、
「そんなことはありませんよ・・」
と感情的に答えてしまいました。
どうしてそんなことを
言ってしまったんだろう・・。
実は、その価格を決めるのに、
著者は悩み、調査し、考え、
時間をかけて決めたのです。
その努力、苦労を
わかってほしかったのですね。
・自分の安全が脅かされると感じると、自らを守ろうとして反射的に言葉を発してしまうのです・・相手を非難したり・・あるいは相手の話を無視したり・・(p45)
■こうした感情的な発言は、
自分の感情の仕組みを知ると
コントロールしやすくなります。
感情が動くということは、
自分の大切なものが
影響を受けていること。
自分の求めるものが
失われようとして苦しいのか、
求めるものが得られて
うれしいのか。
自分の心を知るのです。
・本音に気づく5ステップ・・
1 感知する・・まず自分の感情が揺れ動いたことに気づきましょう・・
2 ひと呼吸
3 変化に気づく
4 名前をつける
5 ニーズを想像する(p49)
■自分の感情が理解できると、
自分の思いを伝えやすくなります。
現状に対する自分の思いを伝え、
相手にリクエストするのです。
アサーションですね。
著者は英語が得意なせいか、
英語的な表現と思考に
ちょっと戸惑いました。
西任さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・愚痴を言う人は、愚痴そのものを言いたいわけではなく、愚痴を言うことで自分の苦しみを「理解」してほしいのだと思うのです(p27)
・自慢話も同じ・・そこには「承認」されたいというニーズが存在します。無意識のうちに認めてほしくて、自分の価値をアピールしてしまうのです(p27)
・感情がニーズの存在を教えてくれている(p29)
・「〇〇したくない」と思った時は、「もし〇〇になったら、何を失うだろう?」と想像することでニーズを探します(p34)
・自分にその感情を感じる許可を与えてください(p53)
・相手の本音を聞く3ステップ・・
1 話を聞いて、受け取る
2 感情を想像し、たずねる
3 ニーズを想像し、たずねる(p59)
・女性は話を聞いてほしいだけなのに男性はアドバイスをしがち・・アドバイスという手段は「解決」のニーズは満たしても、「共感」のニーズは満たせないもの(p95)
・ある人が「会社へ行きたくないんだ」と言うと・・批判や・・アドバイスが聞こえてきました・・彼女の本音は、誰にも聞かれることなく終わったのです(p103)
・「あ、今、話を分析していたな。手放そう。今はただ聞こう」と思いながら、聞くことに戻ればいいのです(p104)
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■目次
1 自分の本音に気づく
2 相手の本音を聞く
3 自分の本音を伝える
読んでいただきありがとうございました!
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