「ソムリエのひらめき」田崎真也
2016/10/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
日本、世界ソムリエコンクールで優勝している田崎さんに良いワイン、良いサービスを教えてもらえる一冊です。ソムリエとは、ワインについてアドバイスする人ですから、食事についての文化についての深い知識が必要です。
フランスで修行されていますので、フランスの料理、文化の話が多い印象でした。例えば、フランス料理の文化とは、香りの文化ではないかと言っています。最初は若々しい緑の香りの食前酒から入って、最後は枯れた香りでしめくくるのがフランス流なのです。
・フランスのシャトーに招待されると、食後はコーヒーを飲むための別室に移ります。・・・食事で高揚した気分が一段落します(p206)
驚いたのは、この業界に入ったのは、「パリの料亭」という本を読んだからとのこと。田崎さんは、その本に書いてあることに憧れ、何度も読み、その本のとおりにやってみたのです。それがソムリエコンクール世界一への一歩だったのです。
確かにどのような有名、優秀な人でも、最初は初心者なのです。そしてあるきっかけからその業界に足を突っ込み、専門的な勉強をやり続けて、世界のトップにまで上り詰めたのです。そこまでやりきるには、憧れや感動といった心の動きが必要なのかもしれせん。
・「ピラミッド」も「ラセール」同様、辻静雄さんの本を何度も読んで憧れたレストランです・・初めてでした。嬉しかった。これだ!ともかく本に書いてあったことを、実行、実行(p98)
やはり人生もワインも、体験してみないとわかりません。実行してみないと何もわからない。私も葉巻を体験したくなってきました。
田崎さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・いろんな値段の中のバリエーションを知って、特にワインは個性の強いものですから、個性を知ってから選んでほしい。そのためには、ある程度、経験を積まないとそういうことはわからないから、まずは、ともかく買って、飲む(p66)
・ゲストのためのホストなんですから。だから、たとえば、食べ終わったゲストがナイフとフォークをクロスしておいたら、ホストもそれにならわなければなりません・・それくらい、ホストとゲストの関係は厳しいものなんです(p88)
・シャンパーニュ・・このコルク栓と強化ガラスは、イギリス人の考案です(p15)
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
シャンパーニュ―高貴な歓びのワイン
ドイツワイン―目醒めるような爽快感
シャブリ―身ぶるいするおいしさ
ラセール―本当のサービスとは何かを知る
ピラミッド―大きな手の憧れのソムリエに会う
ルドワイヤン―とびきりの思い出をつくる
マドリッド、バルセロナ―自分なりに体験し考える
ギリシア―心から楽しんでワインを飲む
ベニス―知れば知るほどおもしろい
アルゼンチン、チリ―ブームの次に来るものは 他
著者経歴
田崎 眞也(たさき しんや)・・・、1958年生まれ。ソムリエ、ワインタレント、料理評論家。有限会社サンティール代表取締役社長、有限会社インターソムリエ代表取締役社長、有限会社エルミタージュ代表取締役社長、日本ソムリエ協会会長、一般社団法人全日本・食学会理事。
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