「コーチングのプロが教える決断の法則「これをやる!」」鈴木 義幸
2016/10/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
コーチングって何だろう?コーチを雇って効果があるのだろうか?コーチは何をしてくれるのだろう? こうした疑問にコーチングのプロが、答えてくれる一冊です。これまで数多くのクライアントを変えてきた著者の事例を教えてもらいましょう。
例えば、「いま、あなたが担っている役割は何でしょうか?」と質問してみると、相手のなかで何かが起こり、行動が変わることがあるという。思考を整理して、言語化することで見えてくることがあるのでしょう。
・あなたは、どんな「チーム」をつくりたい?・・
・「これだけはメンバーにしてほしくない」と思うのはどんなことですか?
・メンバーにチームのなかでいちばん体験してほしいことはどんなことですか?(p124)
コーチングというと質問ばかりしているイメージがありますが、それは違います。感じたことをフィードバックすることもあります。宿題を出すこともあります。叱ることもあります。そうした的確な対応がクライアントの心を動かし行動を変えるのです。
著者は、クライアントの管理職には「八人いたら、八通りのマネジメントがある。同じ対応をしたらだめだ」と伝えているという。また、クライアントがいくら「部下の話を聞いているし、とくには問題ない」と言ったとしても、「話、聞いてないんじゃないですか?話を聞いていない。少なくともこの瞬間、僕はあまり聞かれている気がしませんけどね」と感じたことを伝えるという。
こうした具体的なコーチングの事例を見て、コーチングの本質が伝わってきました。質問だけがクライアントの能力を引き出すわけではなく、刺激や気づきを与えることも大事なのですね。今度は、あなたがコーチを雇ってみてはどうでしょうか。鈴木さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「誤解は、とことん話して解決する」・・「自分をおとしめる発言は、必ず撤回するようリクエストする」・・あなたには、人間関係の窮地を乗り切るためのどんな"決め"がありますか?
・相手の強みを強調してあげることで、相手のなかに新たな言葉と意味の結合が起こり、行動が変わることがあります。ほめ上手というのは、ようするにそういうことができる人のこと・・(p45)
・見知らぬ100人の人ににっこり笑いかけて、周りが驚くくらい大きな声で「ハ~イ!」と言う・・このアサインメントをこなしたことで、「他人の表情のちょっとした変化」は・・「相手の内側で起こっていることがなにかを探るための入り口」という意味に変わりました
講談社
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
第1部 "決める"ことは、自分の「軸」を持つこと
第2部 "決めた"人は、いかなるときも揺るがない
著者経歴
鈴木義幸(すずき よしゆき)・・・株式会社コーチ・エィ取締役副社長。国際コーチ連盟マスター認定コーチ、米国コーチ・ユニバーシティ認定コーチ、文部科学省認定財団法人生涯学習開発財団認定マスターコーチ。慶応義塾大学文学部を卒業後、株式会社マッキャンエリクソン博報堂を経て渡米。ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了し、テネシー州の公的機関でセラピストを務める。帰国後、コミュニケ―ション研修講師を経て、1997年のコーチ21の設立に参画し、コーチ・エィ設立とともに現職に就く。多数の企業において管理職を対象とするコーチング・トレーニングを実施。また、100人を超える経営者、管理職、会計士など専門家をコーチングした経験を有する
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