「頭がいい上司の話し方」樋口 裕一
2015/07/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■最近は、「出世したくない部下」、
「上司をたてない部下」が
増えているようです。
昔の「上司の命令は絶対」といった
職場が良いとは思いませんが、
そうした環境で
上司はどうすればいいのか?
それは、意識的に
上司の「権威」を
確保するということです。
・新たな職場では直属の上司が「ルールブック」だ。
はっきりとした権威を示す意味でも、
「前の部署では許されていましたよ」
という理屈を認めてはいけない(p84)
■しかし、実際には、理由をつけて
上司の命令に従わない人が、
出てくるかもしれない。
上司をバカにしたような
態度で接する人が、
出てくるかもしれない。
それに対しては、明確に、
上司の判断に従ってもらう
意思が必要なのでしょう。
それでも従わないのであれば、
明確に評価を下げ、他の部署に移動させる、
といった実力行使が必要なのでしょう。
・上司に求められるのは、
部下からの「人望」ではなく、
部下に対する「権威」だ・・・
「オレの命令が聞けないなら辞めてもらう」・・
本来あるべき上司と部下の人間関係だろう(p23)
■敵は、外交戦略のように
様子を伺いながら
少しずつ責めてきます。
最初は、議論をふっかける。
次は、理由を求め、納得しない態度。
こうして上司の権威を減らしていくのです。
いやな雰囲気をなんとなく感じる
初期の段階での対応が
大切なのだと思いました。
樋口さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・たとえ優秀な部下が腹の底で自分のことを
バカにしているように見えても、
「頼りにしている」ということを伝えて、
気持ちよく働かせればいい。・・・
ただし、相手の能力を認めているからといって、
卑屈な態度で媚びたりおもねたりするのは禁物だ(p76)
・腹を立てて怒るのではなく、
あくまでも業務上の成果を上げるために
必要だと判断した上で、
「ここは叱ろう」と決めて
叱らなければいけない(p51)
・仕事のやり方や方針について
部下から何か進言された場合も、
あっさり「それもそうだな」と
聞き入れるようではダメだ。・・
いったん「わかった。考えておく」と
態度を保留したほうが得策だ(p63)
・想定外の質問・・・
正直に、「それは考えたことがなかった。
ちょっと検討してみるから時間をくれ」と
答えたほうが、思慮深い人間だと思われる(p210)
・「イヤな奴」を「いい奴」にしようと心を砕くより、
イヤな奴をイヤな奴のまま有効活用する方法を
考えたほうがいいだろう(p19)
祥伝社
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【私の評価】★★★★☆(84点)
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■目次
1 頭がいい上司の話し方
部下をやる気にさせる、樋口式「四部構成」の話し方
2 頭が悪い上司の共通点
あなたは、こんな話し方をしていませんか
3 経営者になりたい人の話し方訓練法
人の上に立つためには、何が一番大切か
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