「本番でアタマが真っ白にならないための人前であがらない37の話し方」佐藤 達郎
2015/03/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
仕事での打ち合わせやプレゼンでガチガチに緊張し、トイレで泣いた著者が教える人前での話し方です。そのポイントは暗記しないこと。言いたいポイントだけを決めておいてあとはアドリブで進むのです。話す内容の構成や言いたいことをはっきり決めておくことが大切なのでしょう。
著者はプレゼンも発表もスピーチも、「聞いている人との会話」だと思っているという。つまり、「とりあえず30分間こちらが先に話す会話」なのです。そして、いかに素の自分を出せるのか、鎧を捨てて、どれだけ素の自分で勝負できるかということをプレゼンや発表の課題としているのだという。
・ポイントだけメモしておいて、ときどきそれを見ながら進める(p35)
そのためには、事前の準備は欠かせません。しっかり準備して、その内容を相手に分かりやすくお伝えするのです。そして、相手が発言したら、しっかり発言を聞き取ること、相手の意図を読み解くことが第一です。「言葉通りに受け取る」のは良い対応ではなく、相手の見えないニーズを探るのが大切だというのです。
だから、著者はプレゼンは相手との会話であり、カラオケであると言います。私の話を聞いて!聞いて!後であなたの歌も聞くから!という感じでしょうか。
・僕自身が、プレゼンの苦手意識をなくすきっかけになったのは、カラオケです・・これは、カラオケみたいなものだ、と。・・このプレゼンも、「ね、みんな聞いてる?聞いてよ、聞いて!」といった気持ちでやってみよう!と。(p163)
訓練を続ければ、たいがいのことはできるのだと感じました。泣きながらも、工夫し続けましょう。いつか良くなります。佐藤さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「自分はどういうことを狙って、この提案を考えてきたのか」「どんな点をポイントとして頭を絞り議論を積み重ねてきたのか」、その点を明確にすることで、あわてふためくことは、避けられます(p167)
・キツイ質問・・想定していなかった質問・・こちらから何か発言して、次の糸口を探そうと心がける・・・「それは、こういうことでしょうか?」・・(p105)
・「ここの文字が青いのは、これでいいのかな? 赤とかがよくないか?」「はい。赤に変えます」も悪い対応。(p89)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
序章 口べたガチ男が選んだ職業は「コピーライター」
第1章 負のスパイラルから抜けるために最初にしたこと
話すのが苦手だから完璧を目指さない
第2章 緊張して話せない自分にサヨウナラ
話し上手に生まれ変わる8つの心得
第3章 攻め方さえ覚えれば気軽にできる
人前で話すのが恐くなくなる10の技法
第4章 もう泣かない! あがらない!
本番で成功するためにやっておくべき12のこと
著者経歴
佐藤 達郎(さとう たつろう)・・・1959年生まれ。1981年一橋大学卒業。多摩美術大学教授(広告論、マーケティング論、メディア論)、コミュニケーション・ラボ代表。大学卒業後、旭通信社(現アサツーディ・ケイ)に就職。約10年のコピーライター人生を経て、クリエイティブ・ディレクターに昇格。世界3大広告賞(カンヌ国際広告祭"現・カンヌライオンズ"、クリオ賞、OneShow)を受賞。その後、クリエイティブ計画局長、クリエイティブ戦略本部長
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