「繁盛治療院のしくみ 214の絶対法則」花谷 博幸
2014/05/03公開 更新

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【私の評価】★★★★★(97点)
■接骨院やマッサージなどの治療院の
経営のコツです。
この業界は設備投資が小さく、
利益率も高いので、新規参入が増え、
競争が激しくなっています。
著者も最初は、貧乏な生活を送ったそうで、
治療技術が高ければ、
繁盛するというわけではないのです。
・私は治療院を開業して7年間、繁盛できませんでした。
繁盛できたきっかけは、治療院経営の中にハガキを
取り込んだことです・・・
ハガキを一日1枚書けば繁盛できる(p132)
■まず、集客の前に、新規顧客を固定客にする
仕組みが必要になります。
それは顧客とのコミュニケーションであったり、
仕事場の清潔感であったり、
顧客への計画的な情報提供だったりする。
著者が繁盛店にブレークスルーしたのは、
ありがとうハガキを出してからなので
顧客のアフターケアが不足していたのですね。
・治療院経営とは「集客→治療」だけではありません。
「1口コミ集客→2共感のコミュニケーション→3治療→
4アフターケア→5顧客化」の5つのプロセス(p95)
■繁盛店となると、今度は、
スタッフが増えてくるので、
人材育成が課題となってきます。
すべてを自分でできない以上、
人を育てて、自分と同じレベルの
仕事をしてもらわなくてはなりません。
自分の力の足りないところが、
必ずトラブルになって出てくる。
トラブルとは、
自分が成長するためのヒントとしての
神様のサインなのでしょう。
・院長はトップとして、嫌なことでも
言わなければなりません。
したがって、嫌われる覚悟を持てるかどうかで、
スタッフの成長も変わります・・・
患者さんに対しても同様です(p189)
■治療院経営について、集客から顧客化、
差別化、人材育成と大満載の一冊でした。
ここまでやれば、絶対成功するだろうなと
思えるほど、一つひとつが重みのある内容でした。
無条件にお勧めの一冊として
97点とします。
花谷さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・来院してもらったら「ありがとうハガキ」、
紹介してもらったり、お土産をもらっても
「ありがとうハガキ」を送るのです(p129)
・治療スキルの話は、口コミでは伝わりません。
口コミで伝わるのは「人」に関する話だけです・・
活字であなたのことを自己紹介した
「マイストーリー」を渡す必要があります(p30)
・カルテを眺めるだけで売上げがアップする・・・
あの膝どうあんったかな、あの人はもう70歳か、
彼女はもう結婚したかな・・・(p105)
・一人前の治療家のラインが「1時間1万円」です。
単価5000円なら1時間に2名の施術が終了すること。
そして、その枠が埋まった治療院運営ができること(p74)
・差別化の一つに、徹底した清潔感があります。・・
内装は開設5年で手入れを業者に2回依頼しています。
バスタオルや女性スタッフのユニホームも適宜、
新品に切り替えます・・
布シーツやタオル・・・使い捨てを利用(p104)
・ホームページからの患者さんの質はよくありませんし、
リピート率も悪いのです・・・集客は口コミシステム、
リピートシステムが出来上がっているからこそ、
ホームページ集客の効果が発揮されるのです(p121)
・年間3人の患者さんを捨てなさい(p226)
・「院長と従業員」ではなく、
「父親と子供」の関係を築く(p178)
・私は、スタッフ同士がケンカをしたら
地位が低いほうを切ると、明言しています。・・・
多くのトラブルの元凶は「越権」にある(p181)
・私が考える社会人教育とは
「挨拶」「ホウレンソウ」「関係性の把握」の
3点です・・・この3つに付随して、
お金、感情、時間の管理ができるようになれば、
開業しても失敗する可能性はかなり低くなります(p45)
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【私の評価】★★★★★(97点)
■目次
1章 「繁盛治療院」になるためのQ&A
2章 口コミ繁盛に必要なインフラツール
3章 開業治療家になる前にしっておくべきこと
4章 成功する治療家、成功する治療院とは
5章 繁盛治療院になる方法
6章 治療院繁盛ツールの活用法
7章 「治療コミュニケーション」は繁盛治療院に不可欠
8章 治療力が10倍アップするスキル・治療術
9章 成功する治療院経営の人材マネジメント
10章 注意すべき治療院経営の落とし穴
■関係書籍
・「口コミ繁盛店のつくり方」花谷博幸
★★★☆☆(77点)
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