【書評】「顧客心理を動かす11のプレゼン技術」ピーター・コフター
2014/04/26公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
「顧客心理を動かす11のプレゼン技術」
ピーター・コフター、ダイレクト出版
要約と感想レビュー
よいプレゼンは準備により作られる
米国広告代理店に対して、プレゼンについて助言しているというプレゼンの達人による一冊です。プレゼンは、内容と話し方に分かれますが、主に話し方が中心となっています。
聴き手は話し手の姿勢をすぐに察知します。聴き手は自信をもって話すプレゼンターを好むのですが、その自信は準備で作られます。
人を魅了するプレゼンは、徹底した準備により作られるのです。
リハーサルを欠かさなかったジョブズ・・・自然な感じはリハーサルによって生まれるのだ(p210)
話しかけるように物語を語る
自信を持って、友人に話しかけるように物語を語ること。たとえ多くの人がいたとしても、1人の人に話しかけましょう。
達人の理想とするプレゼンは、シンプルであり、人を最後まで引込むものです。注意を引く始め方、効果的な終わり方を考え、一つの物語にしましょう。
考え抜いたアイデアと、練り抜いたストーリー。これが米国流なのです。
聴き手が考えるための空白の時間を話の中に組み込もう。そのあいだは沈黙したほうがいい(p51)
プレゼンはシンプルに!
プレゼンはシンプルに!役に立たないものは除去すべし!というだけあって、本書もメッセージはシンプルで好感が持てました。
プレゼンの具体例があれば、★5つだったかもしれません。コフターさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・プレゼンターはスクリーンの文字を読まない(p167)
・人は他人から教えられたことは簡単に忘れる。しかし、自分で発見したことは忘れないものだ(p20)
・最初の数秒は何も話さず沈黙している(p220)
ダイレクト出版
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「顧客心理を動かす11のプレゼン技術」
ピーター・コフター、ダイレクト出版
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 プレゼンテーションの基礎技術
第2章 戦う前にして勝つ!リサーチの技術
第3章 聴き手の気持ちをつかむスピーチの技術
第4章 心の琴線に触れる技術
第5章 勝つプレゼンターの言葉を選ぶ・使う技術
第6章 パワフルなプレゼンテーションをする技術
第7章 パワーポイントを使いこなす技術
第8章 プレゼンテーションを構成する技術
第9章 勝利に導くリハーサルの技術
第10章 聴き手の理解を深める技術
第11章 土壇場で逆転する技術
著者経歴
ピーター・コフター(Peter Coughter)・・・プレゼンテーションの達人。バージニア・コモンウェルス大学(VCU)「ブランドセンター」教授。世界的な大手広告代理店に助言を行うコフター&カンパニーの社長。28歳のときに仲間2人とともにバージニア州で小さな広告代理店を始める。持ち前のプレゼンテーションスキルをもってして、わずか数年でニューヨークやシカゴの大手広告代理店と対抗できる広告代理店に成長させる。その後、BBDO、クリスピン・ポーター+ボガスキー、DDB、Y&Rなど多くの代理店のコピーライター、デザイナー、クライアント担当者たちに、ビジネスを勝ち取るためのトレーニングを15年以上にわたって提供してきた。その数は4000人にも及ぶ。2007年から3年間は電通の招聘で多くの若き電通社員にプレゼンテーションのノウハウを教えた。クライアントのほとんどは、世界中の名だたる広告代理店が占める。米東南部で最も尊敬を集める広告代理店の1つ「シドール・メイタス&コフター」創立者兼社長も務めた。バージニア州リッチモンド在住。
プレゼン関連書籍
「[実践]ストーリーテリング「論理だけでは伝えにくいこと」が伝わる技術」野口 吉昭
「社内プレゼンの資料作成術」前田 鎌利
「心理学的に正しいプレゼン」スーザン・ワインチェンク
「グロービスMBAで教えている プレゼンの技術-人を動かす勝利の方程式」グロービス
「顧客心理を動かす11のプレゼン技術」ピーター・コフター
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