「こんなに違う!世界の国語教科書」メディアファクトリー

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こんなに違う!世界の国語教科書 (メディアファクトリー新書)

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、フィンランド、
 ロシア、中国、韓国、タイ、ケニア、北朝鮮、日本の
 小学校の国語教科書を比較した一冊。


 お国柄が出るというか、
 違いがあるのがおもしろいところです。


・世界一進級制度の厳しいフランスでは、
 小学校1年生でも落第する。
 その判断基準も国語能力に置かれている。(p62)


■ケニアではAIDSの話が教科書に載っているし、
 イギリスではジョークのような話も。


 ドイツでは失業したお父さんの話があり、
 朝鮮では日韓併合時代の悪い日本人の話が
 掲載されている。


・ケニアではスワヒリ語と英語を公用語にしている・・・
 70以上ある民族語のいずれかを家庭で、スワヒリ語と
 英語を学校で学び、3言語を自在に操るのである(p165)


■教科書を見ながら、
 その国の歴史を学ぶといった趣です。


 どうせなら徹底的に教科書を分析してみると
 面白いかもしれません。


 もちろんどこかの国のように、
 分析して批判するつもりはありません。


 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・アメリカで教育に関する権限は、
 連邦政府ではなく各州にある。
 また、各州はその権限の多くを地方の教育行政の単位の
 教育委員会に委譲しているから、
 徹底した地方分権下で教育の目的・方法・制度などが
 決まっていることになる。(p16)


・イギリスで話題のIT教材・・・
 映像が豊富で使いやすい教材をオンラインで学校に供給し、
 全英の小学校で採用されるに至った(p42)


・「金のがちょう」などのグリム童話、「みにくいあひるの子」
 「雪の女王」などのアンデルセン童話、その他
 「チョコレート工場の秘密」「ニルスに不思議な旅」
 「ナルニア国ものがたり」「リア王」「赤毛のアン」など・・・
 フィンランドでは「読書を好きにさせる」=「教科書で
 まずワクワクさせる
」という方針が明確なのである(p84)


・中国・・・国語を重要視している証拠に「作文」がある。
 統一入試(高考)で入学先が決まる国公立大学の入試にも
 作文は必須だ。・・・作文の判定には文学専攻の大学教員や
 大学院生が大動員される(p112)


・韓国・・・朝鮮の学校で日本語を教えていた時代を描いた作品・・
 班長はその板を持っていて、休み時間に朝鮮語を使う同級生がいたら
 渡せ。それをもらった者は、朝鮮語を話す同級生が目についたら
 すぐに渡せ。先生は終礼時間に誰がその板を持っているのかをみる。
 いちばん最後に持っていた者は、先生が無条件で手のひらを叩く(p138)


・北朝鮮・・朝鮮の子どもたちを非道な労働に駆り立てる
 「悪逆非道な日本人(「日本人」ではなく「日帝野郎」と
 表記されることが多いが)」や「朝鮮人地主」の話、
 韓国の民主化(共産化)運動など、強烈な教材が続く(p146)


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【私の評価】★★★☆☆(73点)



■目次

はじめに なぜ国語教科書は面白いのか?
第1章 アメリカ  多民族を抱える超大国の「夢」と「平等」
第2章 イギリス  英国紳士・淑女のユーモアは双葉の頃から磨かれる
第3章 フランス 「共和国は学校が作る」決意に基づくハイレベルな文章
第4章 ドイツ  「仕事」に誇りをもつ国の切実、質実な教育
第5章 フィンランド 国の誕生を祝う気持ちが花咲いた、世界一の読解力
第6章 ロシア  短文中心の教科書ではドストエフスキーは読めない!
第7章 中国  13億人が学ぶ言葉――科挙と革命、そして開放へ
第8章 韓国  ハングル・アリラン 愛国心で目指す「完全なる人」
コラム  元帥様の教えを阻む経済破綻――北朝鮮
第9章 タイ  微笑みの国を襲った経済危機と復興
第10章 ケニア  独立から半世紀未満、厳しい現実に抗う教育
おわりに  そして日本の教科書は


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