「1年で成果を出すP&G式10の習慣」杉浦里多
2013/09/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■P&Gジャパンで9年間活躍した著者が教える
外資系の仕事術です。
いきなり「お話の目的は何ですか?」
と質問されるのは、さすが外資系です。
(もちろん公用語は英語)
逆に目的がはっきりすれば、
やるべきことが見えてくるということでしょう。
・上司に話しかけようと思ったらその前に「目的は?」
会議をするならその前に「目的は?」
書類を書くならその前に「目的は?」(p23)
■社内資料もA4一枚が多いとのこと。
目的、戦略、背景、結論、根拠、課題、とるべきアクションが
はっきりしていれば、A4で充分なのです。
日本でも一枚にまとめる会社が多いと思いますが、
A4となるとハードルは高いと思います。
私もA4で資料をつくったことがありますが、
すぐにA3に直された経験があります。
・1.目的と戦略の設定
2.取り巻く環境の分析
3.WHO(お客様理解)
4.WHAT(お客様に提供する価値)
5.HOW(お客様との関係づくり)(p84)
■英語でコミュニケ―ションしているのも、
一つの要因かもしれないと思いました。
合理的な面では日本でも
学ぶべき点は多いと思います。
杉浦さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「あなたのお給料はそんなことのために払われているのではない」
と、直接言われたこともあります・・・
「それはあなたが本当にしなくてはいけないこと?」
「それは目的達成のために必要なこと?」
と常に問われます(p189)
・P&Gでは、ゴールとしての目標に加え、
さらに背伸びした数字をストレッチゴールとして設定します
(例:ゴールは昨対比105%、ストレッチは昨対比110%)(p38)
・パンパースの事例を見てみましょう・・・
産院・産科で使ってもらう戦略・・・
はじめにファンを囲ってしまうと、
ずっと買ってもらえる可能性が高くなります(p90)
・成功体験と失敗体験を規定の要素(原因と今後の活かし方)
に書き出し、共有されたものがマニュアルとなり、
お客様訪問後1時間以内にメール配信する"1行報告"は、
組織対応ができるシステムとして機能しています(p186)
【私の評価】★★★★☆(80点)
■目次
第1章 言葉を変える
習慣1 「目的は?」を口ぐせにする
習慣2 ダメだしよりまずポジティブな言葉
習慣3 フィードバックの言葉をあげる・もらう
第2章 考えを変える
習慣4 「消費者がボス! 」顧客志向で考える
習慣5 リーダーシップは影響力と考える
習慣6 「万が一」を想定する
第3章 行動を変える
習慣7 「1ページメモ」で頭を整理する
習慣8 他人の成功体験を徹底的にマネする
習慣9 「量」より「質」の時間管理
習慣10 ボスマネジメントをする
読んでいただきありがとうございました!
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