「日本人と中国人のコミュニケーション」彭 飛
2012/08/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■中国人とのコミュニケーションの本と思ったら、
中国人が日本に来たときに
最初に誤解・ビックリする事例集でした。
日本語と中国語は同じ漢字を使いますので、
分かり合える点があるだけに、
誤解も多いのです。
さらに、日本人のあいまいさに、
中国人は苦労するようです。
・「ひとつよろしくお願いします」を通訳する時、
その「ひとつ」をどう訳したらよいか困ったものだ。
「ひとつよろしく」と知人に仕事を頼まれ、
引き受けたら三つも四つも仕事をさせられたこともある(p21)
■日本語はあいまいな使い方が多く、
辞書に載っていない意味は、
初心者には理解不能なのです。
ちょっと・・・
一応・・・
ひとつよろしく・・・
はい、はい・・・
こうした言葉の微妙なニュアンスは、
日本に住んでみないと
理解できないのでしょう。
・自己中心的、傲慢、横柄、生意気、
押しつけがましいなどの
悪印象を聞き手に与えないように気を遣うあまり、
日本語の表現には「あいまい」や
「ぼかし」が余りにも多い(p45)
■近いようで遠い国。中国。
同じ漢字を使っているからこそ、
深刻な誤解もあったはず。
まだまだ相互理解には
時間がかかりそうです。
ポンフェイさん、良い本を
ありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・あの人はちょっと・・・
最初はこの「ちょっと」の意味が分からなくて
「"ちょっと"って何ですか」と
ずばり聞き返すこともしばしばあった(p26)
・「~と言ってもいいのではなかろうかと思われる」の
中国語訳も出題した。
案の定、全員だめだった。(p49)
・中国語で「工作」は「仕事」を意味する・・・
中国では事務員、職員、係員のことを
「工作人員」という(p91)
・中国では地域によって好むお茶が異なる。
北方の人は「花茶」(花入り茶)、
南方の人は「緑茶」である。
北京の人は「ジャスミン茶」(花茶の代表的なもの)、
上海の人は杭州西湖の「龍井茶」とか、
黄山の「毛峰茶」などをよく飲む(p81)
和泉書院
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
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