「「折れない心」をつくるたった1つの習慣」植西 聰
2012/04/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
日本の年間自殺者数は約3万人にも達します。半分は病気を苦にした人。6000人は経済的な理由です。それ以外の1万人弱が、学校、家庭、職場で精神的な悩みから死を選んだ人となります。
交通事故による死者が年間6000~7000人ですから、心の問題は大きな問題なのです。この本では、そうした心の悩みへの対処法を考えていきましょう。まずは、自分の心に従って生きることを許すことから始めるのが、コツのようです。
・他人に合わせて生きる必要はない。自分の心に従って生きたほうがいい(p75)
悩みには、いろいろな種類があると思います。津波のように避けられないこともある。職場で理不尽な叱責を受けることもあるでしょう。嫁姑の問題もある。世の中は理不尽なのです。
だからいろいろ考えても解決しないこともあるでしょう。そうした時に一番簡単な解決方法は、合わない人とは、会わないということなのかもしれません。
・マイナス・エネルギーの持ち主からとにかく離れる(p38)
しかし、逃げたくても逃げることができないこともあるでしょう。逃げられないから辛いのです。その場合には、時間が解決してくれる、ということを知らなくてはなりません。
自分は大丈夫と自己暗示をかける。大きな問題として、抜本的な解決のために声を上げる。問題に対して、いろいろな解決方法がありますが、あなたはどれを選びますか?
・「今の自分のままでOK」と口に出して言ってみる(p44)
なにが「たった1つの習慣」なのかよくわかりませんでした。あえていえば、自己イメージを高めることでしょうか。それができれば、だれも悩まないのですが。植西さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・今、抱えている悩みも、それと同じで、数年後の自分から見たら、小さな問題になっているかもしれません(p65)
・「こんなとき、あの人ならどうするだろう」と考えることで、気持ちを切り替えられる(p118)
・何もせずに時の流れに身をまかせる・・・体にナイフのような異物がつきささったときは、すぐに抜くのではなく、まずはそのままにして、時間をかけて抜くほうがよいそうです(p130)
・イヤな人を近寄らせない・・こちらは敬語を保つことで、「私の方は、あなたと親しい相手とは思っていません。ですから、あまりなれなれしくしないでほしい」というメッセージをやんわりと伝える(p150)
青春出版社
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
目次
1章 心を折っているのは、じつは自分だった?
2章 なぜ折れやすいのか、意外な原因を知ろう
3章 無理にポジティブにならなくていい!
4章 自分の中の「へこたれない心」を呼び覚ます
5章 ちょっとヘコんだときの確実なヒント
6章 立ち直れなさそうな心に効くメニュー
7章 「視点」をシフトすれば人間関係に強くなる!
8章 脳のしくみを生かした"高いハードル"の越え方
9章 すぐ折れない心をつくる新しいアプローチ
10章 「折れない人」になる言葉の使い方
著者経歴
植西 聰(うえにし あきら)・・・東京都出身。著述家。学習院高等科・同大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。独自の『成心学』理論を確立し、人々の心を元気づける著述活動を開始。
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