【書評】「子供が喜ぶ「論語」」瀬戸 謙介
2010/07/20公開 更新

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【私の評価】★★★★★(91点)
■空手の先生が「論語」を通じて、
生き方というものを教えてくれる一冊です。
「論語」などを持ち出すと単調になりがちですが、
瀬戸先生の独自独歩の色が出ていて
読みやすい一冊でした。
・努力しない人を友達にしてはいけない(p120)
■瀬戸先生の教えの特徴は、一本筋が通っていて、
なぜか力強いということ。
努力しなさい、
友人は選べ、
自分の意見を持つ、
など当たり前のことのようですが、
この本を読むと、力強く心の中に入ってくるのです。
(空手の技か?)
・悪人に対しては、善の気持ちで迎えてはいけません。
きっぱりと、それは悪いことだ、と告げて改めさせるくらいの
気迫がなければ仁者とはいえませんよ」ということです(p100)
■空手の技も、心の成長がないと
伸びないということ。
「学ぶ」ということの大切さが
ひしひしと伝わってくる一冊でした。
瀬戸さん、良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・成功する人間と成功しない人間の差は、
努力するかしないかの違いだ。(道元)(p15)
・やる気のない人間が一人でも集団の中にいると、
全体の空気がだれてくるからです。
それを引き締めるために、怒鳴っているんです。(p41)
・子曰く、君子は和して同せず、
小人は同じて和せず。(子路第十三)(p94)
・頭がよかった松陰でも、後に荻の野山獄という
牢屋に入ったときには、
一年に六百十八冊もの本を読んで勉強しています(p129)
・派遣村って知っているかな?・・・
先生は、そういう人たちに同情する価値はないと思います・・・
それまでにどういう生活をしていたかが問題だと思うんです(p155)
・自分には悩みがないなんて自慢しちゃいけませんよ。
悩みがない人間は何も考えていないということですからね。
それは自分の人生を真剣に正しく生きようという考えがない人間です(p186)
【私の評価】★★★★★(91点)
■著者経歴・・・瀬戸 謙介(せと けんすけ)
1946年旧満州生まれ。現在社団法人日本空手協会、東京都本部副本部長、同技術局長。
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