「1年で駅弁売上を5000万円アップさせたパート主婦が明かす奇跡のサービス」三浦 由紀江
2009/12/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
■駅弁販売会社のパートの親玉が、
営業所長になっちゃった!という一冊です。
1200円のパートから一気に
大宮営業所長ですから、
これを決断した社長も偉いと思いました。
最近、仙台の駅弁「伊達幕」を食べて、
「これうまい!」などと思っていたのですが、
三浦さんの影響なのかもしれません。
■JRグループのPR本かな・・;と思って読み進めると、
この会社ではこんな常識的なこともしていなかった、
というオンパレードで、
PR本ではないことが判明。
JR系の会社では、当たり前のことが
されていないんだよね、ということが
推察されます。
・上野でパートとして働いていた時代にも、アルバイトの若い
女の子たちにみだしなみに関する注意ができる社員は
いませんでした。・・・
パートの私たちが注意しなくてはなりませんでした。・・・
間違っているときにきちんと注意すれば、
たまに褒められたときに彼女たちはうれしくなります(p249)
■たとえば、三浦さんは駅弁を自分で食べて、
その発注量を変えたり、
味について注文をつけています。
これは言いかえれば、他の人は
売っている駅弁をあまり試食していない、
味に注文をつけていないということ。
ちょっと心配になりますね。
・日頃から新しい食材が入っていたら、
必ず味を見ることにしていたのです。・・・
味が本当に悪いのです・・・
お弁当をつくっている人がきちんと
味を見ていないからです(p220)
■その他にも、働く人にまったく配慮しない店舗設計、
ミスの多い発注リスト、
能力をまったく考慮しない人材配置など、
三浦さんの活躍する場が多かったようです。
パート時代は、あまり評価されなかったり、
能力のない社員からイジメられたようですが、
パートの親玉は強かった。
日本でも人を見て、抜擢する会社があるんだな、
とNRE(日本食堂)の社長さんを評価して
★4つとしました。
良い本をありがとうございました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・駅弁の発注にチャレンジしたときは、
迷うことなく自分の感覚を信じました。
自分が食べておいしいと思う駅弁の数を増やし、
まずいと感じたものはできるだけ減らす。(p2)
・4号売場の移設プロジェクトの話を聞きました。
店舗の図面を見て、私は愕然としました。
図面設計者が、販売員の動きを
まったくわかっていないのです。(p83)
・高圧的な口調をやめ、
「お願いします」と言うようになりました・・・
「私はこれができないので、
みんなでがんばって助けてください。
お願いします」と言えるようになり(p133)
・私はまわりのスタッフにも、えこひいきを勧め、
「一生懸命働く人とただ黙って立っているだけの人を
同列に扱ってはいけない」
といつも言うようにしました(p154)
▼引用は、この本からです。
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(86点)
■著者経歴・・・三浦 由紀江(みうら ゆきえ)
1953年生まれ。
JR東日本グループの日本レストランエンタープライズ
弁当営業部・大宮営業所長。
23年間の主婦業を経て、
1997年JR上野駅パートデビュー。時給800円。
1999年売店店長に昇格。その後、総括店長。
2002年契約社員。時給1200円。
2006年正社員。
2007年大宮営業所長。
読んでいただきありがとうございました!
いつも応援ありがとうございます。
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