【書評】「こころに天使を育てる本」森津 純子
2008/12/16公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
■よく成功哲学の本を読んでいると、
うまくいかない人というのは、
心がまだ整理されていないからだと
書かれてあることがあります。
これは、イメージや繰り返しにより
潜在意識を活用しようとしても、
心の土壌にそれを受け入れる準備が
できていないということ。
この本では、その心の状態を、
「天使」と「悪魔」で
説明してくれます。
■「悪魔」が大きすぎる人は、
非常にマイナス思考となります。
これは「天使」が傷つき、
「悪魔」がのさばっている
ことによる自然の反応なのです。
そういう人は、
時間をかけて「天使」の傷を治し、
「天使」が大きく育つように、
自分で自分を褒めたり、
傷つける外敵から離れる必要があります。
・心がボロボロに深く傷ついているときは、どんなに自分を叱咤激励しても、まったくやる気がわかないものです。・・・心の傷が癒えるまで、心ゆくまでゆっくりすごしましょう。(p33)
■ただ、「悪魔」は決して悪いものではなく、
外敵から自分を守るために必要なものです。
「悪魔」が心を支配してしまうと、
外から見ると非常に攻撃的であったり、
内向的に見えることになってしまいます。
したがって、心の「天使」と
「悪魔」のバランスが大切であり、
うまく「天使」を自分の中に育てることが、
バランスの良い人間になる秘訣です。
・マイナスの心はなくさなくても、幸せになれます。プラスの心(天使)がどんどん大きく育てば、マイナスの心は必ず、上手にコントロールできる(p18)
■犬飼 ターボさんの
「オレンジレッスン」と同じような
感覚の一冊でした。
「まんが」がわかりやすくて最高でしたので、
本の評価としては、★4つとします。
この本で私が共感した名言
・世の中で一番難しい奉仕事業は、「手伝ってもらって、人を喜ばせる」ことです。・・・頼り上手になるコツは3つ。「できない自分を認める」「人のやり方を受け入れる」「卑屈にならず、心から感謝する」(p71)
・嫌なことは自分に害があることです。嫌なことは、無理せず、距離をおくことが幸せに近づく第一歩です。(p90)
・本当に「立派で寛大な人」というのは・・・自然に過ごしていても天使がとても大きいので、腹を立てることが少ないのです。・・・天使が大きく強くなれば、「勝手になれる」のです。(p67)
▼引用は、この本からです。
筑摩書房
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【私の評価】★★★★☆(81点)
著者経歴
森津 純子(もりつ じゅんこ)・・・ホスピス医。ひまわりクリニック院長。1963年生まれ。病院に勤務後、ホスピス活動を開始。28歳で長岡西病院ビハーラ病棟(ホスピス)医長に就任。95年母のがん発病に伴って、東京に戻り昭和大学病院。97年「ひまわりクリニック」を設立。医療相談とカウンセリングを専門に行う。
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