「偽りの民営化―道路公団改革」田中 一昭
2008/06/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(64点)
要約と感想レビュー
■道路公団の民営化を考えるときに、
「JRの民営化をどう評価するか」が
重要になります。
猪瀬委員は、JRの民営化は借金23兆円を
税金で処理したもので、成功とは
考えていないように感じます。
一方、著者は、JRの民営化は成功だと
考えているようです。
■私は、これは実験だと思っています。
結果して、道路公団が借金を払いきることが
できたならば、猪瀬委員の勝ち。
結局、税金投入となったら、
著者の勝ちです。
しかし、自分の思いどおりにならなければ、
委員を辞めるとか、投げやりな姿勢に
子どもを見ているようでした。
人間としての評価を
本の評価としました。
この本で私が共感した名言
・民営化した新会社でも、建設した道路などの資産や建設に要した負債を別組織をなる保有機構に移しかえてしまうため、これまでと同様にコスト削減意欲の働きようがない(p19)
・国鉄・・・37兆円あった債務のうち、14兆円をJRが背負い、残る借金は23兆円ほどとなった。・・・毎年3000億円を超す税金を納めている。(p251)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★☆☆☆(64点)
著者経歴
田中 一昭(たなか かずあき)・・・元道路関係四公団民営化推進委員会 委員長代理。1936年生まれ。1961年に旧行政管理庁に入庁。1981年国鉄の分割・民営化を企画、推進。1990年長官官房審議官。第三次臨時行政改革推進審議会の事務を総括。1992年総務庁行政監察局長。1995年より総理府行政改革委員会事務局長兼務。現在、拓殖大学政経学部教授。
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