「小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡」鬼頭 宏昌
2007/10/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(95点)
■独立・起業を目指す人のなかには、
飲食店を始めようという人もいるでしょう。
この本は、そうした自分のお店を
作りたいという人のために、
20店舗、年商20億円の居酒屋を作り上げた
鬼頭さんが自ら学んだノウハウを教えてくれます。
■「あとがき」で本人が言うように、
よくある精神論をできるだけ排し、
論理的に成功の法則を説明する形の
構成となっています。
具体的には、参入業界、資金調達、
立地、お店のデザイン、メニュー作り、
人材育成と、すべてを網羅しています。
・メニューの成功要因は何かというと、「味」です。・・・雰囲気の成功要因は、今でいうと「個室感」です。・・・ 接客の成功要因は笑顔でしょう。(p25)
■しかし、精神論を拝して、
冷徹に理論構成されながらも、
店がオープンしてからは、
経営者の熱意こそが、繁盛店になるか、
ならないかの、要因であるとしています。
そこが私には、自ら苦労しながら
飲食店を経営してきた鬼頭さんの
ノウハウが本物であることを
示しているように感じました。
・あなたの中で「顔と名前の一致するお客様が何人いますか?」(p103)
■これは3万円以上でも売れる本でしょう。
起業を考えている人には、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
これが2000円弱という
価格で売られているのですから、
読書はやめられません。★5つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「仮に失敗しても再起できるような事業から始めないとダメだ」ということです。・・・投資を抑えることと、固定費を抑えることです。(p45)
・外観のデザインだけは絶対に目立つように作ってください。店舗建設で最もコストをかけるべきは外観だと思います。(p71)
・この日次決算の導入は劇的なコスト改善を果たしました・・・エクセルをベースにした簡単なもので構わないと思います。・・・店長およびスーパーバイザーが感覚ではなく、数字を基に問題を捉え解決を図るようになった(p175)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(95点)
■著者経歴・・・鬼頭 宏昌(きとう ひろまさ)
元キューズファクトリーズオーナー。22歳で大学中退後、父親の経営する株式会社まこと(後にキューズファクトリーズ)に入社。同社の赤字転落を機に25歳で父親から経営を託される。31歳までに20店舗、年商20億円の外食チェーン企業とし、事業を売却。現在に至る。
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