「読書について」ショウペンハウエル
2007/09/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
ショウペンハウエルさんは、読書で知識を集めるよりも、自分の頭でじっくり考えたほうがよいと言います。あまり読書をしすぎると、自分の頭で考えなくなり、自分の考えを持たなくなるのだという。
確かに知識だけではだめで、そこから自分の人生に実際に役立つ知恵にしなくてはいけないのでしょう。ただ、それはある程度の知識もなければ、自分で考えることさえできないんじゃないか、とも思うのです。
私なんかは、あまり自分で考えて考えて悩むよりも、だいたい正しい考え方というものが確立されているのだから、その中から自分に合った考え方を選べばいいじゃないかと思うのですが、ショウペンハウエルさんは自分で考えて手に入れた法則が価値があるのだというのです。
一例としてショウペンハウエルさんは、旅行ガイドをたくさん読んでその土地に詳しくなった人をあげています。その人は知識はあるかもしれないが、結局のところその土地に暮らしてみなければわからないのではないか、というのです。
それはそのとおりで、水泳の本を読んでも水泳はうまくなりません。読書で得れる知識は否定しませんが、それ以上に実際いやってみること、そこから実学というか、本当の自分に合った知恵が得られるのでしょう。
この本で私が共感した名言
・知識というものは、自分が知っていることをあらゆる方向から検討して総合し、一つの事実をもう一つの事実とていねいに比較することによって、はじめてお完全に自分のものとなり、自分でコントロールできるようになるからである。(p5)
・学者とは、本で読んだ知識をもっている人のことである。しかし、思想家、天才、世界に光をもたらす人物、人類を一歩先へと前進させる人物とは、世界という本を直接読んだ人である(p13)
・本を読むときは、まず数ページだけ読むことにしている。そうすれば、その作家に促されて私がどのくらいの行程を進めるのか、おおよその見当がつく(p111)
・良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。なにしろ人生は短く、時間とエネルギーは有限なのだから(p171)
【私の評価】★★☆☆☆(67点)
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