「26歳、熱血社長、年商70億の男」杉本 宏之
2007/08/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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●蒸し暑い日が続きますが、
この本も熱い一冊です。
これだけ熱い本ははじめてでした。
22歳で不動産トップ営業マンとなり、
海外視察でデザイナーズマンションを見て、
自分も売りたいと社長に直談判。
社長が賛成しないと見ると、独立を決意。
その熱さに、著者が24歳で独立したときには、
会社の部下が15人もついてきたという。
・「杉本課長のおかげでここまできたんだから、課長についていくまでです。どんな会社であろうとやります。」そう言ってくれた。(p53)
●しかし、実績のない会社が順調に成長するほど、
世の中は甘くありません。
資本金の4000万円はすぐに底をつき、
出資者に追加の借金を
お願いすることになりました。
言い訳をする著者に、出資者は、
「おまえは本気でない・・
言い訳だけじゃないか・・・
経営者として失格・・・」と
厳しい言葉を浴びせます。
そこで著者はやっと目を覚ましました。
自分は慢心していた。
環境のせいにして言い訳だけしていた。
本気をだしていなかったのです。
・トップセールスマンとして、華やかな生活をしているうちに・・・泥まみれの19年間を忘れてしまったのだ。・・・すべてを周りの状況のせいにしていた・・・全部、俺の責任じゃないか。(p71)
●その後は、社員が一体となって、
業績を上げていくのですが、
本当に涙がいっぱい出てきます。
恵まれた現代社会ですが、本当はだれでも
涙を流すくらい真剣に打ち込めるプロジェクトを
やってみたいと思っているのではないでしょうか。
その後の上場までを書いた「1R男」という
本もありましたが、こちらは紹介するレベルに
ありませんでしたので、同じ人でも書き方で
これほど違う仕上がりになるのは不思議です。
とにかく熱い一冊ということで、
★5つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・松下幸之助氏が言った、次のような言葉がある。「賢い人と偉い人は違う。賢い人は物知りで頭のいい人だが、こういう人が実は国を滅ぼすのだ。偉い人とは山や谷を乗り越えた回数が多い人だ・・・この人にはだれもが頭が下がる」(p115)
・何よりの武器は、再び金に窮するような生活に戻りたくないという、強烈なハングリー精神だった。19年間の生活を思えば、セールスという難しい仕事も、まったく苦労ではなかった。母の涙を思い出せば、自分には涙を流す資格もないと思った。(p37)
・杉本社長(当時は課長)はやさしさと激しさがない交ぜになっていた。部下からすると、怖いし、しかし頼りがいになる人だった(p150)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★★★(90点)
■著者経歴・・・杉本 宏之(すぎもと ひろゆき)
1977年生まれ。19歳で不動産会社に就職。
3年間トップセールス。
24歳の時に独立し、エスグランドコーポレーションを設立。
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