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「賢者の教え―せち辛い人生をいかに生きぬくか」バルタザール・グラシアン

2004/06/07公開 更新
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賢者の教え―せち辛い人生をいかに生きぬくか (リュウブックス)


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

●著者は17世紀、スペインの
 イエズス会の高僧です。


 イエズス会とはいえ、しょせん組織。
 組織で生き抜くための知恵が
 掲載されています。


 「生き残るための核心は保身術である」
 という言葉には重みがあります。


この本で私が共感した名言

・敵に対するときは、節度を保つためにも慎重にことばを選べ・・・一度口にしたことばを引っ込めることはできない。・・・どんなことばもいずれは自分にはね返ってくることを知れ。(p39)


<子供には、「自分でやったことは、全て自分に帰ってくるんだよ」と言っていますが、自分でも気をつけないといけませんね。>


・たやすい仕事は思慮深く、難しい仕事はたやすいつもりで臨め(p44)


<たやすい仕事でミスをすると致命傷になります。気をつけないと。>


・自分の名誉にかかわることを決して他人に委ねるな。・・・リスクも問題も、相互に担うようにせよ。相手が寝返って、不利な証言者となることのないために。(p46)


<なるほど。裏切りを予防するのですね。>


・つき合う相手の精神と意図を理解せよ。原因がわかれば、結果も予想できる。動機があれば、それはいつか表に表われる。相手の表情に注意せよ。目の動きを観察し、そこに映る心を解読せよ。(p47)


<私の足りない点かもしれません>


・人のことを悪くいう者は自らも悪評を集めている(p65)


<これはかなり気をつけなくてはなりません。特に調子に乗っているときは>


・賢者は賢そうに見えるだけでは十分ではなく、自分にも知らないことがあるということをほのめかすような態度を示しておく必要がある。・・・愚人ばかりの世の中にあっては、完全をさりげなく否定することが、その人をより賢く見せるのである。(p90)


<賢者も突き抜けると愚者に見えるというより、愚者に見せているのかもしれません>


・聞く耳をもたないのは救いがたい愚か者である。(p110)


<衆知を集めるということですね>


・裏を見抜け。物事は通常、見かけとは違うものなのだ。上面ばかりに気を取られて内実に踏み込もうとしない者は、すぐに幻滅を味わうことになろう。(p130)


<現場を歩くことで裏を見抜きたいものです>


・前任者と肩を並べるには、その二倍の働きをしなくてはならないのである。(p156)


<転職をしたら、だれよりも早く出社し、だれよりも遅く帰社しろ、という鉄則がありますが、これと似ていますね。>


賢者の教え―せち辛い人生をいかに生きぬくか (リュウブックス)
バルタザール グラシアン J.レナード ケイ
経済界
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【私の評価】★★★★☆(83点)


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