「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」元木 昌彦

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日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■元木 昌彦さんは、「FRIDAY」や
 「週刊現代」の編集長を歴任した人です。


 ヘアヌードを出したのも
 この人です。


 Web現代も立ち上げ、
 変わり者なのでしょう。


■売れればいいという
 考え方が強すぎるように感じました。


 そして売った人が出世する。
 そんないい加減な世界のように
 見えるのです。


 元木さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・企画に詰まったとき、
 私はよく大宅文庫や図書館に籠って、
 昔の雑誌を読むことで、先人の知恵から
 ヒントを得ることがよくあった(p4)


・その当時のタブーといえば、
 菊タブーといわれる天皇家についてのものや
 一部の右翼勢力、被差別問題などがあった・・
 鶴タブーと言われた創価学会タブー・・
 電通という広告代理店がすごい力をもっている
 という記事が目に入ってきた(p30)


・昔からよく言われることだが、
 一日一人、新しい人に会い、
 名刺をもらって話を聞くことだ(p31)


・念じているだけでは何も起こらない。
 スーパースターと会うチャンスをつくるための
 努力をしなければ、チャンスは向こうから
 歩いてはこない。手紙を書く、ツテを探す、
 家を訪ねる、舞台で花を贈る、
 あらゆる努力を惜しんではならない(p36)


・具体的な企画の考え方
 1 正攻法・・自分が好きなこと、関心のあること・・
 2 スクープ・・面白いテーマを持っているライターや人物を探し出してくる・・
 3 人の行く裏に満ちあり・・
 4 ブーム周期説
 5 タレント本・・売れっ子タレントに書かせる・・
 6 癒し系・・高齢社会になって、健康や死について考えることが身近になってきている・・
 7 カリスマ外国人本・・(p44)


・企画のヒントの集め方
 1 新聞の雑誌広告を丹念に見る・・
 2 大宅文庫に行く・・これまで出された多くの雑誌が読めて検索できる・・
 3 常にメモを用意しておく・・
 4 インターネットに斬新はアイデアはない・・
 5 モノからトレンドが見える・・ドン・キホーテや東急ハンズ、ビックカメラ、
   100円ショップなどをぶらぶら上から下まで眺めてみる・・
 6 流行・・(p42)


・僕らも法に触れるようなこともあえてしますよ。
 多分週刊誌の取材記者も基本的人権なんて
 あんまり考えないで取材する突貫小僧がいるわけです。
 突貫小僧がいなくなったら駄目なんです・・
 (田原総一郎)(p72)


・僕が知っている出版社の営業マンは、
 「本音を言えば再販を外したほうがよい」
 と言うんです・・例えば、
 本屋ルートだけでなくガソリンスタンドでも
 売りたいし行商もしたいんだと・・
 「新聞はインテリが作ってヤクザが売るというけど、
 本というのはヤクザが作ってインテリが売る商品だ」と・・
 今の再販制・委託返品制度の中では、
 どんなに優秀なやつがいても
 その優秀さを発揮できない(p97)


・確かに我々雑誌編集者は、読者が知りたいことを
 取材して読者に届けたい気持ちが強すぎて、
 時としてタイトルが先行し、
 羊頭狗肉な内容になってしまうことがある(p126)


・ブックオフなどの新古書店や漫画喫茶の増加、
 深刻な万引き被害、公共図書館との
 著作権問題など数え上げれば切りがない。
 中でも、今から真剣に考え、
 取り組まなければいけないのは
 少子化問題だろう(p148)


・女性誌「uno!」・・広告は3000万円ぐらいですよ。
 当初の設定では25万部出して、20万部売れて、
 広告が5000万円ぐらいで儲かるという設定ですから。
 それに程遠い。(花田紀凱)(p170)


・日本の週刊誌は書店で売るしかないから、
 読者の注意をひかなきゃ経営が成り立たない。
 『中央公論』みたいなクオリティペーパーを
 作っても売れない。だからヌードもあるけど、
 ちゃんと権力チェックもやっている日本の週刊誌は、
 新聞にないゲリラ性をフォローしているメディアなんだ・・
 雑誌メディアは放火魔みたいなもので、
 とりあえず火をつけるという役目もある(p193)


・弁護士によく言われたことだが、
 スキャンダルや相手を批判する記事を掲載するときは、
 この記事はこれこれの理由があって
 「公共の利害」にかなっているから掲載するのだ
 という大義名分をどこかに必ず入れろ、
 そうすれば訴えられてもそこで
 争うことができると(p228)


・人と話しているときに自分が知らない、
 読んでいない事柄が出たら、
 そっと頭の中にメモしておいて、
 後で必ず調べてみることだ。
 本が見つかればすぐ読んでみることだ。
 こうした積み重ねが何年か後には
 蓄積されて大きな財産になる(p239)


・ノンフィクション・ライターの本田靖春さんが
 こんなことを言っていた。
 「自分の関心のある分野でひとかどの人間になりたかったら、
 一月に二冊でいいからその関連の本を読むことだ。
 それを三年続けたら、その分野ではオーソリティになれる」
 要は、そうした努力を継続できるかどうかだ(p240)


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【私の評価】★★★☆☆(70点)



■目次

基礎講座 難関出版社1/300の可能性
講座1 あなたは企画力があると思いますか?
講座2 あなたは人に会うことが好きですか?
前期特講 業界のルールブック
講座3 アマチュアの目線
講座4 インターネットは幻か
後期特講 業界のルールブック
講座5 トラブルから学べること
最終講座 編集力を磨け



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