「個を動かす」池田信太朗

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個を動かす 新浪剛史 ローソン作り直しの10年

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■2002年、ダイエーの子会社から
 三菱商事の子会社となった
 コンビニ「ローソン」。


 ローソンの社長には、
 三菱商事でローソンを担当していた
 42歳の新浪剛史が抜擢されました。


 普通なら三菱商事からの出向となりますが、
 新浪は三菱商事からの転籍を選びました。
 退路を断ったのです。


・新浪君、『民意』を得ることが大切だ。
 実るほど頭を垂れる稲穂だよ。
 それと、改革はスピーディにやることだ
 三菱商事社長・佐々木(p51)


■ローソンで待っていたのは、
 赤字の直営店と
 ダイエーからの転籍者でした。


 新浪の打ち手は、
 赤字の直営店の閉鎖と
 高齢の管理職の早期退職です。


 それと並行して、
 最高の"おにぎり"を
 商品化すること。


 リストラをしながら、
 資源を"おにぎり"に
 集中させたのです。


・早期退職で部長クラスを二割削減。
 700店あった直営店舗のうち不採算の211店を閉鎖・・
 にもかかわらず、おにぎりの販売促進に
 10億もの大金をつぎ込むという・・
 宣伝担当者は驚き呆れた(p71)


■どこの組織にも、
 「お手並み拝見」
 の人たちはいる。


 それと同じように
 どこの組織にも
 会社を良くしようと考える人も
 いるのです。


 そうした人たちの力関係で、
 ローソンのおしいい"おにぎり"が
 できたのですね。


 池田さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・商品部の仕事のやり方で、
 何がまずかったんですか。
 「お客様を見ていないということに尽きますね・・
 お客様が求めているものじゃなくて、
 粗利益が取れるものを店舗に流していた」(p76)


・「商品のことなどまるで分からない
 素人たちにどこまでできるか、お手並み拝見」
 と、商品部員たちは新浪プロジェクトに
 冷ややかな目を向けた(p61)


・新浪が加盟店オーナーに要求したのは、
 店舗運営におけるたった三つの「基礎」だった・・
 品揃え・接客・清潔さの三点だ・・
 これら三つの基礎について向上できない
 加盟店は契約を解除した(p131)


・まず『あるべき姿』をしっかり考えて
 落とさないとだめだ。改革ってのは
 意見を聞いちゃいけないんだよ。
 担当者の意見を聞いて調整していたら、
 サプライチェーンなんて
 一生変えられないんだ!・・(p224)


・『お客様のために』ということを
 徹底しなくちゃいけない。
 会社のメンツや株主など
 『ご本体様を守るために』行動するような
 組織であってはいけない。
 そういうメッセージを
 社員たちに伝えたかった(p58)


個を動かす 新浪剛史 ローソン作り直しの10年
池田信太朗
日経BP社
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【私の評価】★★★☆☆(78点)



■目次

第1章 試された「分権経営」── ドキュメント・東日本大震災
第2章 迷走する経営と上場の「傷跡」── 社長就任前夜
第3章 一番うまいおにぎりを作ろう──「成功体験」を作る
第4章 「田舎コンビニ」を強みに転じる ── 「ダイバーシティーと分権」の導入
第5章 オーナーの地位を上げましょう ── 「ミステリーショッパー」の導入
第6章 加盟店オーナーにも「分権」──「マネジメント・オーナー」の誕生
第7章 「個」に解きほぐされた消費をつかむ ── 「CRM」への挑戦
第8章 「強さ」のために組み替える ── 「BPR」の取り組み
第9章 僕が独裁者にならないために ── 集団経営体制と新規事業
第10章 人間・新浪剛史 ── その半生


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