■ここに紹介される3人は、
日本、いや世界を代表する人たちです。
しかし、その3人すべて
最初から一流の人間だったわけではありません。
逆に、最初は失敗していたと言っていいでしょう。
■リゾート再生請負人の星野さんの場合は、
新任社長としてトップダウン経営をしていたとき、
「星野に行くと、殺される」と従業員が逃げ出しました。
心臓外科医の佐野さんは、留学先で
術後に患者が亡くなってしまい、
「もっと良い方法があった」と怒られました。
パティシエの杉野さんは、
ホテルオークラに就職したとき
友人に「あなたには、何ができるの」と聞かれ、
何もできない自分に呆然としました。
■全員、一度、心の中では、
絶望を経験しているのです。
ただ、それから「これではいけない」と
勉強を始めたり、出口を探して試行錯誤していくのです。
・私は通常の手術記録のほかに、自分なりにメモを
書き留めていました。・・・書いている人は、一度の手術で
一人の患者さんから二回も三回も教えられることになる。
(佐野俊二)(p86)
■こうして見ると、絶望も不幸も
それほど悪くないと思えてきました。
ただ、そこで、絶望のまま終わるのか、
「このままではまずい」と気づいて変わるのか。
そこで、その人の人生が決まるのだと思いました。
一流3人のお話にはそれぞれのストーリーがあり、
3人読み比べることで気づきがあると思います。
本の評価としては、★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「決めるのは 社員」・・・
「どうしますか?」
議論の最中、星野は何度も問いかける。(p13)
・星野の中に一つの確信が芽生えた。
任せれば、人は自分で考える。
そして、楽しみ、動き出す。(p37)
・自分の一番旬なときというのは、決して若いうちに
思っていたほど長くないと、最近すごく感じます。
だから若い世代には、自分の好きなことであったり、
楽しいことをぜひ突き詰めてほしい(星野佳路)(p54)
・自分の中に、「これくらいならいいかな」という気持ちと、
「絶対にダメだ」という気持ちがあって、その絶対に
ダメなほうが強いんですね。・・・ほんの少し、数秒違った
だけでも、本当にベストな状態にはできない。(杉野)(p119)
▼引用は、この本からです。
日本放送出版協会
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番組のほうがいいかも
失敗、苦労が実は成功者への必然
育て方も三者三様
番組では分からなかった深いところ
繰り返し読む本【私の評価】★★★★☆(88点)
■著者の紹介
・星野佳路(ほしの よしはる)
リゾート再生請負人。
1960年生まれ。
1986年コーネル大学ホテル経営大学院を修了し、
「日本航空開発」に入社
1988年「星野リゾート」副社長
1991年「星野リゾート」社長
2001年「リゾナーレ小淵沢」を買収
2003年「アルツ磐梯リゾート」を買収
2004年「アルファリゾート・トマム」を買収
2005年「星のや軽井沢」オープン
・佐野俊二(さの しゅんじ)
小児心臓外科医。
1952年生まれ。
1984年岡山大学医学部第二外科に勤務
1985年ニュージーランドへ留学。
1993年岡山大学医学部心臓血管外科教授に就任
・杉野 英実(すぎの ひでみ)
パティシエ。
1953年生まれ。
1973年ホテルオークラ菓子製造部門勤務。
1979年修行のためフランスへ。
1982年ルシアン・ペルティエに弟子入り。
帰国後、名古屋「パスティスリー・ポン・デザール」シェフ就任。
1986年東京・代官山「ピエール・ドオル」シェフ就任。
1991年洋菓子世界大会に日本チームリーダーとして出場し優勝
1992年神戸・北野に「パチシエ・イデミスギノ」を開店。
2002年東京・京橋に「イデミ・スギノ」として店を移転。
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■関連書評■
a. 「プロフェッショナルマネジャー」ハロルド・ジェニーン
【私の評価】★★★★☆
b. 「戦略プロフェッショナル」三枝 匡
【私の評価】★★★★☆
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