「ニンジンから宇宙へ」赤峰 勝人

「ニンジンから宇宙へ」―よみがえる母なる大地

【私の評価】★★★★☆87点


■著者紹介・・・赤峰 勝人(あかみね かつと)

 1943年生まれ。農業高校卒業後、百姓。
 循環農法で完全無農薬野菜をそだてる。
 1986年「なずなの会」を組織し、なずな新聞の発行、
 なずな塾、講演などを行っている。


─────────────────

●著者の赤峰さんは、30年間農業一筋です。
 最初の20年間は、試行錯誤の毎日でした。

 赤峰さんは言います。いまの農業は、化学肥料と農薬で土を殺す。
 すると作物が病気になる。さらに農薬を撒く。

 農薬と化学肥料で土が痩せて硬くなるの、トラクターを買わせて
 畑を耕させる。この繰り返しだそうです。

 ・化学肥料でごまかして土の中の養分が欠乏すると、養分欠乏から、
  作物に病気が出てきます。待ってましたとばかり、今度は農薬を
  高い金で買わせ、撒かせて、結果、食べ物と土をダメにしてしまった
  のです。(p275)


●赤峰さんが20年目に気付いたのは、いくら土の成分分析を行って、
 化学肥料などで分析値を理想にしても意味がないということです。

 無農薬・無化学肥料で堆肥を使えば、
 自然と土は理想の化学成分になるのです。
 化学の力で数字を同じにしても、生きた土にはなりません。


●私たちの常識は、無農薬野菜イコール虫食い野菜です。

 これもまた大間違いだそうです。

 虫がつく野菜は、未発行の堆肥で育ったような害のある野菜であり、
 病気になるのは弱っている野菜だそうです。


●つまり、虫が食べている野菜は悪い野菜などであり、
 虫は悪い野菜、弱った野菜を食べて土に返してくれていたのです!!

 これは、「風の谷のナウシカ」で腐海が毒を撒き散らしているのではなく、
 腐海は土の毒を取り除こうとしているのと同じこと。

 それなのに、人間が腐海を焼き払おうとするように、
 人間は、虫を害虫として殺し、土を殺しているのです。

 ・葉について、葉を枯らすと思われてきた菌は、
  悪い病菌なんかではなく、必要のなくなった葉を食べて、
  糞にして、土に返してくれていたことがわかってきます。(p121)


●赤峰さんの畑では、堆肥による土で、無農薬、無化学肥料で、
 立派な野菜が取れるそうです。

 赤峰さん自身も、その事実を知ったとき感動したそうです。
 その感動が伝わってくる一冊です。


●ただ、いい野菜がつくりたかった。(p59)
 という赤峰さんの言葉には、迫力がありました。

 化学肥料、農薬による安易な農業ビジネスに警鐘を鳴らす一冊として
 ★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・農薬を散布して、体の変調を真っ先に感じたのは、
  散布した本人であったはずでした。手足の指の骨が曲がってしまった
  わけが何かは、本人が直感的に知っていたはずです。・・・
  それなのに、農薬や化学肥料を撒くことを長い間やめなかったのは、
  何だったのでしょう。(p41)


 ・アトピー性皮膚炎は病気ではありません。・・・
  アトピー性皮膚炎は、人間が作り出した毒(化学合成させたもの)
  に敏感に反応して、その毒を外に出してくれる、自然治癒力なのです。
  (p176)


 ・塩田法・・・イオン式の塩が人体にもたらす影響の学術的な
  裏付けも取らないまま、イオン式塩への一本化に踏み切ってしまった
  のです。・・・これは国を挙げての壮大な人体実験(p86)


▼引用は、この本からです。

「ニンジンから宇宙へ」―よみがえる母なる大地
赤峰 勝人
なずな出版部
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【私の評価】★★★★☆87点


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【私の評価】★★★★★


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コメント(1)

自身、身体の調子がおかしくなり病院に行ってもなんら対処なし、悩み苦しみの日々、そんな折りしも、この本に出会いました。

初版が、1996年ということで、すでに十年以上たっているにも拘らず、いえ、十年以上も前に現代の大きな問題を提唱し、その対策として自らが取り組んでおられる道は、真に正しく病気は、食べ物が大きく原因している、正しい食生活。

「ひとは食べ物の化けたもの」この一文に集約されているようにおもえます。

また、千島学説の提唱者でもあることに深く感銘を受けました。

良書(命の本)に出会えたことに感謝します。

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