【書評】「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」 エリック・ジョーゲンソン
2026/10/14公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(87点)
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要約と感想レビュー
ナヴァル・ラヴィカントの読書術
ナヴァル・ラヴィカントは、インド生まれのアメリカの起業家、投資家です。スタートアップと投資家をつなぐ「エンジェルリスト」の共同創業者として知られています。
ナヴァルは移民の子として貧しく、図書館で本ばかり読んでいたという。だから、自分の子どもに伝えたいことは、「本を片っ端から読め。そして数学と説得術を身につけろ」ということです。
なぜなら、読書が好きになれば、力が手に入るからです。大切なのは、自分が夢中になれる本を読むことです。ただ楽しいから読む。それで十分だというのです。
ナヴァルの読書術は、本を最初から読みます。スピードは速く、おもしろくなければ飛ばし読みします。つまらないと感じたら、読むのをやめるか、何章か飛ばして読むのです。これは、本のソムリエに近い読み方です。
そして、読んだ内容を定着させるために、誰かに説明しています。人に教えることで、自分も学ぶことになるからです。
「学がある人」と「学がない人」の区別は重要ではない。「読書好き」と「読書嫌い」の区別が重要だ(p160)
お金持ちになるには
週80時間、食堂で働いても、お金持ちにはなれません。なぜなら、自分の時間の切り売りでは、収入には上限があるからです。
ナヴァルは、「お金持ちになるには、事業の一部を所有せよ」と言っています。「これは」と思う事業や人を見つけたら、そこに投資するのです。お金も人間関係も、何年も積み重ねることで、複利のように大きく育つのです。
では、どのような事業がよいのでしょうか。それは、「社会が求めているが、手に入れる方法がまだ知られていないものを提供する」ことです。
そして、自分が働いていない間にも売れ続ける商品を作ってもよいでしょう。例えば、本の執筆、ポッドキャストの収録、ブログへの投稿、YouTube動画の作成、ソフトウェアの制作などです。
つまり、自分の時間を使って働くのではなく、自分が作った商品や仕組みに働いてもらうのです。
そのためには、目先のお金を節約することに時間を使ってはいけません。お金で時間を買い、その時間で価値を生み出す商品や事業を作るのです。ナヴァルは、自分の時給を5000ドルに設定していたという。
もちろん、事業や投資には失敗するリスクがあります。それでもナヴァルは、失敗を恐れず挑戦することの大切さを説いています。自己破産によって借金を整理することができるので、失敗しても終わりではないのです。
リッチになるためには、事業の一部を所有することが欠かせない・・・時間を切り売りしているようでは、たとえ弁護士や医師であっても、ある程度は稼げるが経済的自由が得られるほどには稼げない(p68)
幸せとは
ナヴァルは「まずはお金持ちになろう」と言っています。なぜなら、お金持ちになったとき、求めていたものはお金ではなかったと気づくからです。
お金があれば、幸福を追求するための時間とエネルギーを手に入れることができます。お金持ちになって、自分が本当に望むものを追求すればよいというのです。
実際、ナヴァルは投資家ですが、お金のために投資をしているわけではありません。投資先の人たちが好きで、彼らから学ぶことができ、その事業に惚れ込んでいるから投資しているのです。
一方、金銭欲には際限がありません。お金に取りつかれると、いくらお金があっても「まだ足りない」と感じるからです。
また、「お金を稼げ」「高い家を所有せよ」というのは、社会や他人から植えつけられた期待である可能性が高いのです。それが自分の本当の望みでなければ、心の平安を失う原因となるのです。
だから、誰かの期待を裏切ったとしても、それは相手の問題です。人からどう思われようと気にせず、自分が望む人生を生きることが「勇気」だと言うのです。
雑念にふり回されるような毎日から抜け出したいと思っているけれど、なかなか難しい・・・自分がラットレースのラットだと自覚することが、私たちにできる精一杯のことだろう(p263)
自分の得意なことに集中する
ナヴァルは、自分のやっていることで世界一になれと言っています。そして、世界一になれるまで、やっていることを調整し続けるのです。
もし今やっていることが得意でもなく、夢中にもなれないなら、自分に向いていないのかもしれません。本当に夢中になれることを見つけ、そこに集中するのです。
なぜなら、自分らしさを発揮すれば、他人との競争から抜け出せるからです。人と競争しているときは、他人を模倣しています。自分にしかできないことをしていれば、競争する必要はありません。
試行錯誤しながら、自分が成果を出せること、人生を傾けられることを見つけるのです。そして、それが見つかったら、全身全霊を傾ける。
意外と「職人」的な考え方だと思いました。自分にしかできないことを追求することが、成功への道だというのです。エリックさん、ナヴァルさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・働くときは、自分より成功している人とつきあえ。遊ぶときは、自分より幸せな人とつきあえ(p197)
・お金を稼ぐ上で重要だと考えていることの1つが、「この人を通して取引したい」と人に思わせるような評判を築くことだ(p115)
・人間は他人が心の奥底で思っていることを感じ取るようにできているんだ。だから人と比べることから抜け出さなくてはならない(p95)
・自分の生活を見直して、軽率な悪い習慣をよい習慣に置き換えていこう。つきつめれば、君の習慣と、君がいつも一緒にいる人たちが、君という人間をつくっているのだから(p200)
・人生に一番よい影響をおよぼしている習慣・・・毎朝のワークアウト・・これがすべてを変えた。健康的で若返ったような気がするよ。夜遅く出歩かなくなった(p224)
・欲望とは「欲しいものを手に入れるまで不幸でいます」という契約を自分自信と交わすことだ(p186)
▼引用は、この本からです

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エリック・ジョーゲンソン、サンマーク出版
【私の評価】★★★★☆(87点)
目的
第1章 富 この世界で運に頼らず「リッチ」になるには
第2章 幸福 この世界で最高の人生を歩むには
ボーナス
著者経歴
エリック・ジョーゲンソン(Eric Jorgenson)・・・アメリカのプロダクトストラテジスト、作家。スクライブ・メディアのCEO。2011年に住宅所有者とサービス提供者をつなぐ会社「ザーリー」の創業チームに加わり、ビジネスブログ「エバーグリーン」を運営し、フォロワー数は100万人を超える。
ミズーリ州カンザスシティ在住。
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