「ゴロゴ仕事論」板野博行
2019/12/21公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
ゴルゴ13の仕事術かな、と思ったらゴロゴでした。ゴロゴシリーズとは、著者が書いている語呂合わせで暗記するという受験用の参考書のこと。語呂合わせとゴルゴ13を語呂合わせしているのですね。
内容としては、一般的な故事・ことわざを紹介するものとなっています。「ことわざ」という形で、昔の人が成功法則を伝えてくれているのです。しかし、多くの人が「ことわざ」として成功法則を知っているはずなのに、成功者は一部に限られるのはなぜなのか。わかっちゃいるけど、実行が難しいのでしょう。
著者は、母親が「負けるが勝ちよ」と教えてくれたので、喧嘩して直接勝つことだけが勝ちではなく、自分から引くことで心の勝ちを得るということを知ったと書いていますが、私の母親も同じことを言っていたのでびっくりしました。
岡本太郎の「私は、人生の岐路に立ったとき、いつも困難なほうの道を選んできた」という言葉を著者は頼りにしたということですが、キリスト教の「狭き門より入れ」にも通じるものを感じました。「やる気」があるから動くのではなく、動くから「やる気」が出るというのも成功法則の王道です。
板野さん、良い本をありがとうございました。
メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』] 3万人が読んでいる定番書評メルマガです。 >>バックナンバー |
|
この本で私が共感した名言
・ラーニングピラミッド(定着率)
講義 5%
読書 10%
視聴覚 20%
デモンストレーション 30%
グループ討議 50%
自ら体験する 75%
人に教える 90%(p38)
・「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
えんじゃく いずくんぞ こうこくの こころざしを しらんや
小人物には大人物の考えや志が分からない(p54)
・明日やろうは馬鹿野郎(p79)
【私の評価】★★★☆☆(74点)
目次
【第1章】 言葉が変われば思考が変わる
第1講 幸福だから笑うのではない...アラン
第2講 大好きなものを見つけなさい...スティーブ・ジョブズ
第3講 為せば成る...上杉鷹山
第4講 新しい真理の発見...湯川秀樹
第5講 人は何によって生きるのか...『新約聖書』
第6講 七つの学習方法...ラーニングピラミッド
第7講 一生食うためのワザ...老子
第8講 それは仕事ではない...森岡毅
【第2章】 思考が変われば行動が変わる
第9講 燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや...『史記』
第10講 桶狭間の戦い...織田信長
第11講 前に進む力...レイ・クロック
第12講 ルーズベルトと本田宗一郎
第13講 「善は急げ」か「急がば回れ」か
第14講 Strike while the iron is hot.
第15講 『新約聖書』と『SLAM DUNK(スラムダンク)』
第16講 君子は豹変す...『易経』
第17講 段取りとビジョン
第18講 「高名の木登り」...兼好法師
第19講 油断大敵...仏教経典
【第3章】行動が変われば習慣が変わる
第20講 五つの気をつけなさい...マザー・テレサ
第21講 二つの「現」から始まる言葉...豊田喜一郎
第22講 急ぎの仕事は誰に頼む?
第23講 矛盾することわざの使い方
第24講 SNS時代の生き方
第25講 You can take a horse to the water, but you can't make him drink.
【第4章】習慣が変われば性格が変わる
第26講 性格や悪癖は一生変わらない!?
第27講 祈祷師の雨乞い理論
第28講 雨が降ればどうする? ... 松下幸之助
第29講 神様がワシに試練を与えてくれた...孫正義
第30講 仕事を楽しく続けるコツ...新津春子
第31講 あきらめるな...『がんばれ! ベアーズ』
第32講 とんでもないところへ行くただ一つの道...イチロー
【第5章】性格が変われば運命が変わる
第33講 この世は万事...?
第34講 英雄とは謙虚そのものであるような人...ナイチンゲール
第35講 人生で成功する三原則
著者経歴
板野博行(いたの ひろゆき)・・・京都大学国文学科卒。工作機械世界一のメーカーで短くもハードなサラリーマン生活を経て、東進ハイスクール、東進衛星予備校で現代文と古文の衛星授業を担当。受験研究所「アルスファクトリー」代表
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
コメントする