「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」ふろむだ
2019/06/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
■「勘違いさせる力」とは
何でしょうか。
それは、
商品であればブランドであり、
個人でいえば印象です。
人の感覚というものは
厳密に正確であることはなく
いくらかの錯覚を含みます。
そうした錯覚を理解し、
うまく使っていくことができれば
人生のよい波に乗ることが
できるということです。
・錯覚力タイプは、エリートコースに乗り、いい先輩の丁寧な指導を受け、重要な仕事を任され、みんなに助けられ、実力アップの機会に恵まれる(p22)
■例えば職場であれば、
学歴はないよりは
あったほうがいい。
仕事も失敗するよりは、
手堅く処理したほうがいい。
できるようになるまで訓練するより、
実際にやってみればいい。
ブランドや信頼とは
実は錯覚を最大化するための
技術であるわけです。
・「失敗は成功の母」などと言われるが、実際には、成功のほうが、はるかに成功の母だ・・錯覚が、成功スパイラルを作り出すのだ(p70)
■心理学や統計など
人が直感的に間違いやすい
錯覚を集めた一冊でした。
そしてそうした錯覚を
マイナスに見るのではなく
現実のこととして活用していくことが
大事なのでしょう。
目の付け所がいいですね~。
ふろむだ さん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・思考の錯覚を理解したほうがいい・・理由・・第一に、詐欺に引っかからないように・・・第四に、錯覚資産がないと、実力をなかなか伸ばせないからだ(p19)
・まずは、いろんなことに、小さく賭ける・・そして、たまたま成功して、ハロー効果を手に入れられたら、そのハロー効果を使って、よりよい環境を手に入れる・・・ようは、わらしべ長者の戦略だ(p96)
・多くの人は、「自分は、学歴なんかで人を判断しない。本当の実力を見抜いて判断しているのだ」と信じているが、実際には、思考の錯覚によって、無意識のうちに学歴で人を判断している(p231)
・「まだ実力が低いくせに、あちこちに自分を売り込むような恥ずかしい奴」とバカにするような人間のほうが、バカなのだ。最後に笑うのは、そういう、一見バカに見える恥さらしな行動をした人間なのだから(p225)
・自分に才能があるかないか?を悩む時間があったら、その時間を、単純に、試行回数を増やすのに投資したほうが、はるかに成功確率が高くなる(p100)
・人間には、「実力」という要因を、プラス方向であれ、マイナス方向であれ、「大幅に過大評価」してしまう認知バイアスがある・・・実力という要素の影響力を、自分が思っているものの半分くらいに見積もったほうがいい(p153)
・せっかくいいチャンスがあっても、そのチャンスが発生したとき、その場にいる人間が、あなたのことを「思い浮かべ」ないかぎり、そのチャンスは、あなたには回ってこない(p222)
・自分よりも優秀なITエンジニアを見かけたら、自分の技術力を鍛えて、自分も優秀なITエンジニアになればいい・・・できそうもないときは・・「自分でやる」モードから「人を使う」モードに切り替えればいい(p253)
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【私の評価】★★★★★(90点)
■目次
おいしいのは「正しいとしか思えない間違ってること」
自分はハロー効果に騙されないと思ってる人が騙される理由
学生と社会人では人生ゲームのルールが根本的に異なる
誰も卑怯と気づかない卑怯なやり方が最強の勝ちパターン
運ゲーで運を運用して勝つ方法
優秀な人間が運に左右されずに成功する理由
食欲でも睡眠欲でもない、性欲よりもはるかに切実な欲望
なんでも悪く解釈される人とよく解釈される人の違い
ダメな奴はなにをやってもダメという呪いの正体
自分の意思で選択しているとしか思えない
成果主義という名のインチキゲームの裏をかいて勝つ方法
幸運を引き当てる確率を飛躍的に高くする方法
思考の死角に棲む悪魔の奴隷から主人になる
美しき敗者と醜悪な勝者、どちらになるべきか?
有能な人と無能な人を即座に見分けられるのはなぜか?
自分は公平だと思ってるえこひいき上司の脳内
欺瞞が錯覚を大繁殖させる
思考の錯覚のまとめ
錯覚資産を雪だるま式に増やしていく方法
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