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「3日もあれば海外旅行」吉田 友和

2019/02/19公開 更新
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3日もあれば海外旅行 (光文社新書)


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 出版社勤務のサラリーマン時代に2年間の世界一周ハネムーンを敢行。現在は旅行作家として活躍中の吉田さんの一冊です。この本では終末を利用した海外旅行をお勧めしています。狙い目は、東南アジア行きの深夜便です。深夜に出発し、機内泊をすれば翌朝から活動開始できるのです。


・金曜日、普通通り仕事を終え、その足で空港へ向かう。日付が変わる頃に日本を出発して機内泊。行き先にもよるが、有利なのは東南アジアだ。飛行時間は長くても7時間程度で、一眠りするのにちょうどよい(p22)


 次にお勧めは、やはり世界一周でしょう。世界一周航空券を使えば、安価に世界一周が可能となります。それも2分割、3分割することで1年間に複数の旅行を計画することもできるのです。まず、私たちに必要なものはお金と休暇なのでしょう。


・世界一周航空券・・分割世界一周が可能なのは、スターアライアンスだ。たとえば年末年始にアジアを巡り、ゴールデンウィークにヨーロッパや北米へ向かう、などといった利用法が考えられる(p156)


 「旅は読書に似ている」、という著者の言葉は至言だと思いました。旅も読書も新しい出会いがあり、新しい驚き、発見があるものです。そして旅も読書も目的が大事。自分の目的に合わせて選択するべきなのです。


 吉田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・旅は読書に似ていると僕は思う・・・いずれも、見聞を広めてくれる。そして、娯楽でもある。さらに、選択肢が広い(p39)


・大事なのは「そこで何をしたいのか」・・「砂漠でラクダに乗りたい」・・・「遺跡の写真を撮る」「お祭りに参加する」「コンサートを観る」「浴びるほどワインを飲む」「友達に会いに行く」など(p43)


・旅行代金が安くなる時期は、例年決まっている。狙い目となるのは、長期休暇の直後だ。年末年始後の1~2月頃、ゴールデンウィーク明けの5~6月頃、夏休み明けの10~11月頃である(p29)


・海外のサイトから購入できる・・・日本だけがハイシーズンの時期にダメ元で見てみると、驚き価格の航空券にありつけたりもする・・・日本で買うと14万円するJALの航空券が10万円で買えた経験がある(p71)


・思うように座席を確保できないときは、少し様子を見るとよい。何日か経ってから再検索すると、満席だったはずの便でもけっこう空席が出てくる・・・ツアーに関していえば、一般的には出発30日前、ピーク期は40日前からキャンセル料が発生するため、その頃を目安に再度予約を試みるとよいだろう(p94)


・バンコク、シンガポールといった都市部であれば、深夜便が就航している。機内泊をうまく組み合わせることで、滞在時間を長く確保できるわけだ(p106)


・人気があるのはバンコクとシンガポールを組み合わせた航空便などだろう。日本からバンコクへ飛び、陸路でマレー半島を縦断し、シンガポールから帰国する・・・一筆書きの周遊型ルートが組める利便性は、じっくり派の旅人のニーズに合致する(p142)


・7泊8日のカリブ海クルーズ、その代金をご存知だろうか・・最も安い部屋は749ドルである・・特筆すべきは食事代も込みである点だ(p236)


・沖縄へはマイルで行こう・・・ANAのレギュラーシーズンだと・・東京-沖縄間だと1万8000マイル(p181)


・世界一周・・旅の期間が仮に1年とするなら、その予算は150万円程度だと言われている・・僕自身は、これまでに2度、世界一周を経験している(p144)


・どのアライアンスを選ぶか・・・南米やイースター島を視野に入れるなら、最有力候補となるのはワンワールドだ。大陸制で区間マイル数に上限がないため、南米のような遠方であってもルートに組み込みやすい(p151)


・お金はどうやって持っていくのか・・最終的に行き着いた結論は、クレジットカードでのキャッシングである・・手数料が取られるが、大金を持ち歩くリスクを相殺できると思えば、決して損ではない(p196)


・保険金を請求するにあたって、第三者による盗難証明の提出が求められる点は要注意だ。現地の警察署へ行って被害届を出し、証明書を発行してもらうのだが、これが非常に厄介である(p200)


・米国では0時台を「AM12時○分」と表記するのが習慣で、日本の時間の感覚で接すると頭がこんがらがりそうになる(p112)


3日もあれば海外旅行 (光文社新書)
3日もあれば海外旅行 (光文社新書)
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吉田 友和
光文社 (2012-11-16)
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

序章 時間やお金がなくてもあきらめない
第1章 どこをいつ旅するか
第2章 旅は自分で組み立てる
第3章 もう一歩進んで旅づくり
第4章 羽田国際化以降の「週末海外!」
第5章 単純往復ではない旅
第6章 マイルと賢く付き合おう
第7章 ホテルにお金...備えあれば憂いなし
第8章 デジタル最活用のススメ
終章 たとえばこんな新しい旅



著者経歴

 吉田友和(よしだ ともかず)・・・1976年千葉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。働きながら上手に旅をする「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている


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