「良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識」アレックス・ハッチンソン
2017/06/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
■トレーニングに関係する研究成果を
まとめた一冊です。
合理的なトレーニングは、
合理的な研究により成果が
検証されなくてはなりません。
筋肉を付けるには、
筋肉の疲労限界までのトレーニングを
三か月は続ける必要があるとのこと。
ライザップは二か月単位ですので、
月単位で継続が必要なのですね。
・筋肉の変化が見た目にはっきりと
わかるまでには少なくとも三か月の
ハードなトレーニングが必要。
同じく持久力の大きな向上のためには
少なくとも六週間のトレーニングが必要(p29)
■驚いたのは、
運動前のストレッチは
筋力、スピード、持久力を
低下させるということです。
ストレッチの効果は
科学的には
確認されていないのです。
とはいえ、運動前の
ウォーミングアップは必須ですので、
ジョギングなどで筋肉を暖めてからの
ストレッチを推奨しています。
・運動前にストレッチすると
パフォーマンスが低下する・・
「冷えた」筋肉は伸ばしてはいけない・・
まずは軽いジョギングをして
筋肉を暖めるように専門家は
勧めています(p176)
■運動の重要性がわかりました。
食事だけでなく、
適度な運動が身体を健康にするのです。
ハンチンソンさん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ウエイトの重量や何回繰り返すかにかかわらず、
筋肉発達でもっとも重要な要因は、
最後に筋肉の疲労限界に達すること(p154)
・30秒間できるかぎり激しくエアロバイク
(自転車型運動器具)をこぎ、四分間休憩。
この四~六回の繰り返しを一セットとし、
週に三回被験者におこなわせたところ、
運動能力、筋肉の新陳代謝、心肺の状態に、
週に五回、一日一時間運動をした場合と
同等の効果が見られたのです(p37)
・運動後のストレッチには
翌日の筋肉痛を和らげる効果はない(p186)
・10度の水に五分間以上浸かると
筋肉痛の回復を促進する可能性がある(p206)
・腰痛患者に四週間の水中プログラム
(エアロビクス、ストレッチ、筋力強化など)を
おこなわせたところ、同じプログラムを
陸上でおこなった場合と比べて
飛躍的な改善が見られました(p242)
・12万3000人を13年間にわたって追跡調査した結果、
一日に六時間以上、座って過ごす人・・
この人たちは座って過ごす時間が一日に三時間を
下回る人と比べて、調査期間中に死亡する確率が
高いことが明らかになったのです(p280)
・水分をとりすぎると塩分の値が下がって、
(低ナトリウム血症)危険が状態となり、
死に至る恐れがある(p301)
・300万人以上のマラソンランナーを対象に、
レース中に発生する心臓発作の確率を
調べました。その結果、有酸素運動を
100万時間おこなった場合、心臓発作で
死亡するのは約二人ということがわかりました。
平均的な45歳の男性が、平常時に心臓発作で
死亡する確率と大差はありません(p43)
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【私の評価】★★★★★(92点)
■目次
第1章 トレーニング以前の基礎知識
第2章 フィットネスギア
第3章 トレーニングの生理学
第4章 有酸素運動
第5章 パワーアップ
第6章 ストレッチと体幹
第7章 ケガと回復のメカニズム
第8章 スポーツと老化
第9章 体重マネジメント
第10章 食べ方、飲み方
第11章 心と体
第12章 練習と試合
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