「職場を幸せにするメガネ アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント」小林 嘉男
2016/08/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
■著者は、転職先でがむしゃらに働き、
プロジェクトリーダーとして社長賞を受賞。
経理部長となりました。
部長になっても頑張った著者は、
無記名の部下からのフィードバックで
シリコン野郎と呼ばれてしまいました。
「こんなに一生懸命やってきたのに・・・」
著者はショックで悩み、
もがいて、本を読み、
コーチングを学びました。
そして仕事のスタイルを
変えていったのです。
・私は部下全員の前で宣言しました。
「ワクワク イキイキ 笑顔いっぱいの
仕事がデキるチームになる」と。(p61)
■ダメ出しする指導スタイルから、
寄り添い、勇気づけるスタイルに
変えました。
対話では、部下の話を聞くことに
集中しました。
具体的な業務方針は、
部下が作って承認する形にしました。
大きい方向性を示し、
具体的にはどうしたいのか聞き、
それを応援するようにしたのです。
・・自分たちのミッションは何なのか?
・3年後のビジョンは?
・それを達成するために何をするか?
・プロとして自分は何にこだわるのか?
・業務効率化のターゲットは?
これらを、チーム単位、個人単位で
作成しています(p229)
■職場はだんだんと
変わっていきました。
青白い顔をしていた部下が、
笑顔で報告してくれるようになりました。
ワクワク職場を作るために、
ここまで変えたのはすごいな、
と感じさせてくれました。
小林さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人は誰でも、自分の大切にしたいことを
大切にしてくれる人に好意を抱きます・・
自分がどれだけチームに貢献しているかを見てくれて、
それをフィードバックしてくれるわけですから、
部下の「共同体感覚」が強まっていったのです(p114)
・目的論的に捉えると、
同じく成果が挙がらない部下でも、
「部下の成果が挙がるためには何が必要だろうか」
という思考になります(p104)
・「今まで頑張ってきたんですね。
その頑張りが結果に現れるよう、
一緒に取り組んでいきましょう」
と私は伝えました(p40)
・「どんな職場をつくりたいのか?」
を自問した上で、仲間に発信する(p148)
・方向性を明確にしているので、
それを受けてそれぞれのチームで
「3年後にどういう状態になっていたいか?」を決め、
そのためのアクションプランを策定しています(p171)
・「Youメッセージ+Iメッセージ」の組み合わせは、
受け手側の納得感が強いものになるので、
ぜひ取り入れていただきたい(p222)
まる出版
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【私の評価】★★★★☆(85点)
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■目次
第1章 幸せな職場 不幸な職場
第2章 冷徹上司と呼ばれて
第3章 リーダーとは? 仲間とは?
第4章 幸せのアドラー心理学
第5章 現場で生じる3つの疑問
第6章 「幸せ職場」のつくり方 ステップ1 リーダーとしての想いを明確にする
第7章 「幸せ職場」のつくり方 ステップ2 組織として大切にすることを共有する
第8章 「幸せ職場」のつくり方 ステップ3 お互いを知り、信頼関係を構築する
第9章 「幸せ職場」のつくり方 ステップ4 動き出す仕組みを作る
第10章 「幸せ職場」はこうして生まれる
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