「イタリア人はピッツァ一切れでも盛り上がれる」田島 麻美
2015/08/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■イタリアに15年在住の
田島さんの一冊。
イタリアには、
バールでの風井戸端会議があり、
家族の愛がありました。
昭和の日本のような
町内会の雰囲気が
残っているのです。
・誰でも一つは
「お気に入りのバール」を持っていて、
そこでは店主もバールマンも友だち(p34)
■そしてイタリアの特徴は、
自分の生まれ育った都市への
愛着です。
昔ながらの街並みを残した
それぞれの都市が、
コミュニティを維持しています。
仕事で大都市に出る人もいますが、
最終的には、地元に戻りたい
という人が多いらしい。
・現在のイタリアの各都市は別々の国だった・・・
「地元の人々の団結心」というものが非常に強く、
自分たちの土地を自分たちで
守ってきたという誇りは、
彼らの遺伝子の中に組み込まれている(p52)
■イタリア人のような生き方も
楽しそうだな、と思いました。
結局は、死ぬときに
どう思うかなのです。
田島さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ローマの下町には、
画一的な大型チェーン店は
絶対に入って来られない(p21)
・イタリア人は、家族への電話を欠かさない・・
ある30代後半の男性は、経済的にも自立し、
社会的にも肩書きを持っている立派な大人だが、
週に最低でも一回、必ず両親や兄弟と一緒に
食事をする(p64)
・ブランド品より、
「自分に似合うもの」に価値がある(p101)
・自分の人生を楽しめないなら、
仕事をする意味もない。
どれか一つじゃダメなんだよ。
でも時間には限りがある。
だから、何でも一生懸命やらないと(p116)
・コネ社会のイタリアでは、子どもの仕事探しは
家族の問題。みんな簡単には人を信用しないから、
人を雇う時は少しでも信用がある家族や親族、
友だちを伝って探すの(p119)
・「誰かに認めて欲しい」という声は、
イタリアではとんと見聞きしたことがない(p128)
・黙っていたら、相手も周りも何を怒っていすのかが
理解できず、ただ不安と不快感だけが伝わる。
それでは誰の共感も得られないし、
なんの解決にもならない(p152)
・ちょっとでも、「おかしいな?」と思ったことは・・
何でもずけずけと質問するようにした。その結果、
今ではイタリア人の相棒もあきれるほど
あけすけな女への変貌を遂げてしまった(p155)
双葉社
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
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■目次
第1章 「グローバル」なんて興味ない。地元愛こそすべて
第2章 他の誰よりも、自分の家族を大事にする
第3章 自分の人生の主人公は「私」!
第4章 おしゃべりのパワーは、生きる力
第5章 喜びも痛みも誰かと分け合いたい!「隣人愛」で人生は豊かになる
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