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「車イスが教えてくれたありがとう」長谷川 泰三

2014/07/10公開 更新
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車イスが教えてくれたありがとう


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

 この本では、自殺寸前でセラピーに参加し、自殺を思いとどまり、心理カウンセラーとして活躍するまでの著者の道のりを教えてもらえます。著者は参加したグループセラピーで「死ぬ前に、一度でいいから人の役に立ってみろ!」と一喝され、グループセラピーを手伝うようになったのです。


 では、グループセラピーでのカウンセリングによって、「もう死にたい」という人をどうやって助けるのでしょうか。


 例えば、人に迷惑をかけてしまったことによって、自分を責める人がいます。「人に迷惑をかけるくらいなら死ぬことを選ぶ」という考え方もいるのです。本当は『人の役に立ちたい』と思っているのに、役に立つどころか迷惑をかけているから、こんな自分は最低だと思ってしまうのです。


 本当はちょっとした見方を変えると苦しい状態から抜け出せるのに、見方を変えることができないのです。苦しみによって、自分を責め、人を呪い、それを周囲の人にも及ぼしてしまうこともあります。そうした状況で、考え方を変えるきっかけを与えるのが、心理カウンセラーなのです。


 また、両親の暴力や暴言によって、親を嫌い、恨んでいる人がいます。そうした人には、お父さん、お母さんの若いころの目になって、子どものあなたを見るワークをします。


 そうすると両親があなたを愛の心で見ていることを感じることができるのです。厳しかった両親の本当の気持ちに気づくと、両親や自分を責める気持ちから抜け出すことができるのです。


お父さんの若いころをイメージしてください・・・どんなお父さんが見えますか?「一生懸命働いている親父が見えます。・・・「なぜ、そんなに一生懸命働いているのでしょう?」「わかりません・・「・・聞いてみてください・・「・・」「こっ、子どもがいるんだ。あの子のためにがんばらなきゃいけないって・・」Hさんは涙を流し始めました(p197)


 人というものは、頭がいいようでそうでもない。自分の気持ちがわかっているようでわかっていない。人の心の複雑さを感じました。そしてまた、ちょっとした考え方で、人生が変わるほど変わることがあるのです。


 日本でも心理カウンセラーが求められているのでしょう。長谷川さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・『助けて』と言おう(p54)


・自殺したいと思う方は、私の神経痛と同じような痛みを心で感じ、それから逃れて楽になりたいために死を選ぶのではないかと思うのです(p55)


・自分のポッコリしたお腹をどう感じているかによって、「お腹!」と言われる現実は変えられなくても、「自分はダメだ」「自分は素敵」と、自分に対する考え方が違ってくるのです(p118)


・お母さんも子育てが苦手だったんだ。その中で僕を育ててくれたんだ」自分が経験して、やっと母親の気持ちがわかったのです・・僕が小さいとき、苦しかっただろうに僕を育ててくれてありがとう(p71)


車イスが教えてくれたありがとう
車イスが教えてくれたありがとう
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長谷川 泰三
あさ出版
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【私の評価】★★★★★(91点)


目次

第1章 苦しみから抜け出すために
第2章 私を救ったカウンセリング
第3章 駆け出しのカウンセラー、苦悩の日々
第4章 独立と挫折、そして再起
第5章 罪悪感を、手放そう
第6章 心の苦しみと向き合う
第7章 転機となった交通事故、出版、ドラマ化へ



著者紹介

 長谷川泰三(はせがわ やすぞう)・・・ブイリターン総合心理研究所所長。心理分析士。プロカウンセラー。1966年、大阪生まれ。4歳で一家離散し、中学生で暴走族の仲間入りをする。15歳のとき、脊髄を損傷し、車イスの生活に。プロカウンセラー歴は20年を数え、現在、「自殺の予防」をスローガンに全国各地にてカウンセリング、心理学ワークショップ、講演を行っている


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