【私の評価】★★★★★(91点)
■この本では、
自殺寸前でセラピーに参加し、
自殺を思いとどまり、
心理カウンセラーとして活躍するまでの
著者の道のりを教えてもらえます。
そして、
著者はカウンセリングによって
「もう死にたい」という人を
どうやって助けるのか、
ということも
教えてもらえます。
・「死ぬ前に、一度でいいから人の役に立ってみろ!」
と一喝され、私は平さんのグループセラピーに参加(p36)
■人は自分が与えられた苦しみによって、
自分を責め、人を呪い、
それを周囲の人にも及ぼしてしまう。
本当はちょっとした見方を変えると
苦しい状態から抜け出せるのに・・
厳しかった両親の本当の気持ちに気づくと、
自分を責める気持ちから
抜け出すことができるのに・・・。
そうしたきっかけを与えるのが
心理カウンセラーなのです。
・お父さんの若いころをイメージしてください・・・
どんなお父さんが見えますか?
「一生懸命働いている親父が見えます。・・・
「なぜ、そんなに一生懸命働いているのでしょう?」
「わかりません・・
「・・聞いてみてください・・お父さんは何と答えましたか?」
「・・」
「こっ、子どもがいるんだ。あの子のために
がんばらなきゃいけないって・・」
Hさんは涙を流し始めました(p197)
■人というものは、
頭がいいようでそうでもない。
自分の気持ちがわかっているようで
わかっていない。
人の心の複雑さを感じました。
そしてまた、ちょっとした考え方で、
人生が変わるほど変わることがある。
日本でも心理カウンセラーが
求められているのでしょう。
長谷川さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・『助けて』と言おう(p54)
・わかったのは、北陸には勤勉でまじめ、
泣き言を言わない気質の方が多いこと。
「人に迷惑をかけるくらいなら死ぬことを選ぶ」
という考え方も大勢いました。(p105)
・人に迷惑をかけてしまったから自分を責めるというのは、
本当は『人の役に立ちたい』と思っていること。
けれど、役に立つどころか迷惑をかけているから、
こんな自分は最低だと思って死にたくなる(p61)
・お母さんも子育てが苦手だったんだ。
その中で僕を育ててくれたんだ」
自分が経験して、やっと母親の気持ちが
わかったのです・・
僕が小さいとき、苦しかっただろうに
僕を育ててくれてありがとう(p71)
・自殺したいと思う方は、私の神経痛と同じような
痛みを心で感じ、それから逃れて楽になりたいために
死を選ぶのではないかと思うのです(p55)
・自分のポッコリしたお腹をどう感じているかによって、
「お腹!」と言われる現実は変えられなくても、
「自分はダメだ」「自分は素敵」と、
自分に対する考え方が違ってくるのです(p118)
・・・お父さん、お母さんの若いころの目になって、
子どものあなたを見てください・・・
お父さん、お母さんの心がわかりますか?
あなたの笑顔を見て疲れが癒され、
愛で満たされていくのが感じられますか?(p166)
【私の評価】★★★★★(91点)
■目次
第1章 苦しみから抜け出すために
第2章 私を救ったカウンセリング
第3章 駆け出しのカウンセラー、苦悩の日々
第4章 独立と挫折、そして再起
第5章 罪悪感を、手放そう
第6章 心の苦しみと向き合う
第7章 転機となった交通事故、出版、ドラマ化へ
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