「ごきげんな人は10年長生きできる―ポジティブ心理学入門」坪田 一男
2013/05/16公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
私は、人間というものは、口に入れるものと、頭に入れるもので作られていると思います。この本では、頭の中に幸福を入れると長生きしますよ、という調査結果が出たとのこと。幸せな人は、寿命が10年くらい長いのだそうです。
幸せとお金の関係はどうでしょうか。確かにお金があったほうが幸せな人は多いのです。ただし、その幸福度の上昇率は、年収600万円からはそれほど伸びないそうです。億万長者は、億万倍幸せというわけではないのです。
また、同じお金を使ったとしても、モノではなく経験や将来への投資にお金を使えば幸福度が上がり、幸福度がその後も長期間持続することもわかっているという。そこで著者は、十数年前から「毎月一人、会いたい人に会いに行くミッション」を自らに課し、実行しているというのです。
・アメリカ人45万人対象とした調査で、年収が多ければ多いほど「生活評価」は高まるものの、「幸福度」は年収7万5000ドル=日本円にして約600万円(1ドル80円換算)で頭打ちになることがわかった(p12)
何事もデータで確認してみると説得力があります。著者は、幸せは、選択するもの。仕事も人生も、ごきげんだからうまくいくと言っています。まったくそのとおりですね。
坪田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「幸せな人は、幸せでない人に比べ、14%も寿命が長い」・・先進国に限った研究では「幸せな人は7.5~10年も寿命が長い」ことが示されている。(p9)
・80年代にアメリカで100万人規模を対象にした調査では、一日に6.5~7.5時間の睡眠をとっている人の死亡率がもっとも低く、それ以上でも、それ以下でも寿命は短くなる傾向があることがわかっている(p198)
・「明日の朝ランニングをする」と決めたのなら、その夜のうちにランニングウエア一式を枕元に置いておく。「明日の朝、ダンベルで筋力トレをする」と決めたのなら、枕元にダンベルを置いておく。ただこれだけだ。(p184)
文藝春秋
売り上げランキング: 18,007
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
はじめに 「幸せ」がサイエンスになった!
第1章 幸せとは何だろう?
第2章 幸せな人は長生きする-Happy People Live Longer
第3章 科学が解き明かした幸せの法則
第4章 実践!幸せになる方法1 心のエクササイズ
第5章 実践!幸せになる方法2 食事のテクニック
第6章 実践!幸せになる方法3 運動のテクニック
著者経歴
坪田一男(つぼた かずお)・・・慶應義塾大学医学部・環境情報学部教授。1955年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、日米の医師免許取得。米ハーバード大学にて角膜フェローシップ修了。専門は眼科学と抗加齢医学。角膜移植、ドライアイ、屈折矯正手術における世界的権威。再生角膜移植のほか、近視・乱視・遠視・老眼などの最先端の治療を行っている。アイバンクの活動にも尽力。近年は研究領域を抗加齢医学=アンチエイジング医学に広げ、科学的実証から臨床応用への研究に取り組む。日本抗加齢医学会副理事長、日本再生医療学会理事、南青山アイクリニック手術顧問など
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
読んでいただきありがとうございました!
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 36,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
コメントする