「仕事はどれも同じ 「今やっている仕事」を「やりたい仕事」にする方法」フォルカー・キッツ、マヌエル・トゥッシュ
2013/01/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■ドイツ人の仕事への思いを
まとめた一冊です。
サラリーマンなら、
やりがいの仕事をしたい。
余裕で生活できる収入がほしいと、
思うもの。
ドイツ人は、アメリカ人より
日本人に近いように思います。
・仕事に失望した人の口からよく発せられる言葉の一つに、
「上司は私の仕事ぶりを評価してくれない」
というのがある(p86)
■では、独立してみるとどうなのか。
自分の得意で好きな仕事で独立したら、
楽しく仕事ができそうです。
ところが、独立してみると、
収入が不安定なために、
不安から頑張ってしまう。
不安になるのは、
日本人もドイツ人も
同じなのです。
・自営業者・自由業者は「当初の何年間か、自分のオフィスで
泊まったことがある」と告げてくれた・・・不安な徹夜は
その後も何度か経験した。営業成績が上出来の時期も(p151)
■事業で成功し、お金持ちになって、
念願のリタイヤをしたとしましょう。
そうすると、不思議と
仕事がしたくなる。
社会での自分の役割が
欲しくなるのです。
これはお金持ちにしかわからない
一つのジレンマなのでしょう。
・(お金がなければ)生活費を稼ぐために働かざるをえないが、
(大金を手にした人は)人生の意味について
悩みつづけなければならない
(トーマス・ドゥルイェン)(p106 )
■やはりドイツ人は、日本人に似ていると
思いました。
基本的に真面目なのです。
フォルカーさん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・失業者が(ドイツで)300万~500万人いるという事実は、
軽視できない問題である。「自分は必要とされていない、
大事にされていない」と感じながら、日々、
夜になるまで時間をつぶさなければならないなんて・・(p26)
・賃貸住宅を探す場合にも、(ドイツの)貸し主は借り手
希望者の収入証明書を見たがり、
収入が賃貸額の三倍以上であることを期待する(p78)
・各種調査によると、ドイツの成人の25%が、
不安状態や抑鬱状態、ないしは心身症といった精神関連の不調に、
少なくとも一回あるいは慢性的にかかっている(p188)
・幸せな瞬間を自分にプレゼントしよう・・・
すっかりリラックスして後ろにもたれ、
自分の呼吸に意識を集中しましょう・・(p208)
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■目次
第I編
1章 職場を替えても同じこと、上司が代わっても同じこと
2章 あなたは自分の期待にそぐわない仕事をしている
3章 いつも付きまとう邪魔な諸要素
4章 イライラの元凶はこうした連中だ
5章 退職は永遠に続くシナリオの途中の小休止にすぎない
第II編
6章 あなたの仕事と生活、その背後に隠れているもの
7章 世間は恩知らず
8章 お金だけでは幸せになれない
9章 フェアなコミュニケーション
10章 個性を維持し、プライドを高めること--幸せになるためのガイダンス
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