「ワインの個性」堀 賢一
2013/01/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
ワインのお勉強をしておりました。お勉強してもワインがおいしくなるわけではありませんが、ワインを飲んでいて知識があるとわかることもあるのです。
ワインはぶどうから作られます。どういたブドウの果実を使うのか。あと、樽の香りを混ぜながら、どのように発酵させるのか。生産者は、いろいろ考え、努力しているのです。
また、一つワインの深さがわかりました。堀さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・ボトリティス・シネレアは、貴腐ワインの生産に欠くことのできないカビ・・・ドメーヌ・デ・コント・ラフォンやルロワに運び込まれるシャルドネを監察していると、ボトリティスによって変色した果粒が散見され、選果台で腐敗果を取り除くに際しても、意図的にこうした果実を取り除きません(p105)
・フレンチ・オークの新樽でシャルドネを醸造すると、ワイン1本あたりのオーク樽のコストは260円を超えますが、オーク・チップでは5円程度しかかかりません(p186)
・マイクロ・オキシジネーション(MO)は、ワインにごく微量の酸素を計画的に供給することにより、ワインの香味や口当たりを改善し、色調を安定させ、不快な還元臭の発生を抑える・・・(p188)
・オリ引きされた後のシャンパンは劣化するのみで、熟成によって品質は向上しない」とされていますが、個人的にはそうは思いません・・・シャンパーニュは、少なくともその出荷日を消費者に分かるように表示すべきだと思います(p206)
・ワインの保管でもっとも避けなければならないのは高温にさらされることで、長い間25℃を超えるような環境下に置かれたボトルは熟成に由来する複雑な香りを欠くことが多く、こうしたワインの購入は避けるべきです(p239)
【私の評価】★★★☆☆(73点)
目次
第1章 ワイン産地
第2章 葡萄栽培
第3章 ワイン醸造
第4章 熟成
第5章 ワイン・ビジネス
第6章 ワイン・ジャーナリズム
著者経歴
堀賢一・・・1963年、北海道小樽市生まれ。青山学院大学大学院国際政治経済学部修士課程修了。ワインインスティテュート駐日代表。現在、酒類専門誌『WANDS』にコラムを連載中
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