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「銀座流売れっ娘ホステスの会話術―気遣いと品のよさで心をつかむ魅力的な話し方」コタロウ

2012/12/13公開 更新
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「銀座流売れっ娘ホステスの会話術―気遣いと品のよさで心をつかむ魅力的な話し方」コタロウ


【私の評価】★★★★★(94点)


要約と感想レビュー

ホステスとは会話のプロです。会話をするだけで、一時間に数万円を稼ぐのです。その会話のテクニックをわかりやすく解説してくれるのが、この一冊と言えるのです。


まず、会話術の基本は相手に合わせることでしょう。初対面では誰でも話しにくものですから、こちらから話題を出しながら、相手はどういう人間なのか、さぐりを入れていきます。こちらも少し自己開示して、話しやすくする工夫も必要でしょう。二人の共通点が見つかれば、話は盛り上がります。


・一緒にハモるポイントをつくりながら会話を進めます。さしあたりのない話題をこちらから振ったり、相手が話した内容を質問するなどしてふたりの「あるある」を探す。(p44)


ホステスは上手なインタビュアーです。自分も話しますが、あくまでも主役はお客様です。お客様に気持ちよく話していただき、それに合わせて相槌を打ちながら、話を広げていきます。


ただ、ホステスは、楽しく話をしているだけでは失格です。楽しく話ながらも、隠すろころは隠すことが大切です。水商売の世界では「よけいなことはいわない」という格言があり、できるだけ男に話させることが大切なのです。なので、実際には知っていることでも知らないフリをし、「物知りなんですね」と男に感心したりするわけです。


・売れっ娘ホステスは、こうしたよく知っています。します(p67)


男のプライドを認めてあげる、褒めてあげる、否定しない、聞いてあげる。こうして男に優しくして自己重要感を高めてあげて、自分に惹きつけるのです。男にしてみれば、神秘的に見える。妄想の世界ですね。


その一方で、「相手の要求は必ず一度、拒否する」というように、仲良くなれそうでなれない。追えば逃げるし、逃げれば追いたくなる。でも届きそう。そうやって男を引き付けるのでしょう。


・男が悩んでいるときにアドバイスや助言はNGです。ダメ出しももちろんNG。いま目の前にいる相手をそのまま肯定的に受け止めることが大切です(p155)


よくまとまった一冊だと思います。語り口も丁寧です。私は、夜、出歩きませんが、お金を払うのですから夜の女性には、この本くらいは読んでいただきたいですね。


コタロウさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・自分のキャラを魅力的に演出する(p188)


・目で見えるものを褒めるときは、必ずその人間のセンスとセットで褒める。相手のことを知っているならば、人間性を褒める(p148)


・「あのウェイター、本当に気が利かないね・・・こう答えてみてはどうでしょう。「そうなの。まだ入ったばかりで、慣れていないみないなの。ごめんなさいね」(p83)


・男とは、支配者だ。支配されても、支配しきれない女になれ(クレオパトラ)(p20)


「銀座流売れっ娘ホステスの会話術―気遣いと品のよさで心をつかむ魅力的な話し方」コタロウ


【私の評価】★★★★★(94点)


目次

第1章 まずは男の本質を理解する
第2章 基本的な会話技術を身につける
第3章 男を一気に冷めさせるコミュニケーションのNG
第4章 神秘を奏でる会話術 トーク編
第5章 神秘を奏でる会話術 リスニング編
第6章 男心をつかむ銀ホス流実用会話術
第7章 水商売の実践心理学
第8章 貴女をいっそう輝かせるマインドサプリ



著者経歴

コタロウ(こうたろう)・・・1976年1月生まれ。ロンドン大学機械工学部卒業。社会福祉賞、優等生賞などなど数々の賞を受賞。帰国後は大手商社に就職したが、1年後に退職。NPO法人ブリッジを立ち上げ、日本人の留学支援をめざすが、商売がなりたたなく挫折。ITベンチャー企業の社長に拾われ、恩師と仰ぐ同社社長に水商売への転職を決意するきっかけをつくってもらい、現在は銀座のクラブ「ZEN」グループで黒服として働いている


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